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どんな1年でしたか。
走りましたか?
飛びましたか?
転びましたか?
楽しみましたか?
ブルターニュの自転車の旅から今年はチャンス到来だった。
渡航前日に未来の仕事の展望が見えた。
ジャズライブを再開した。
東京時代のピアニストを招き、熱いジャズを飛ばした。
毎月の東京での仕事への前奏曲。
少しだが未来が手に届く感じがした。
フェルメールに出会えた。
長い間の夢の一つだった。
手紙を書く習慣に拍車をかけた。
絵日記を始めた。
いつも料理はデザインするからついでに絵を描いてみた。
おう、まるでベルナール藤田気分だ。
日常をデフォルメすると、案外に見えないものが見えてくる。
来年?
フランスの友人達はいつ来るの?と聞く。
まあ、新しい仕事が具体的に始まった後だ。
遊び感覚での仕事を更に向上させたい。
2018.
私の背中を押してくれる人がいて、今の私が生きてるのだ。
昨日、深夜で皿洗い完了。
気持ちが熔けて、即睡眠した。


by lautrec2kagoshima | 2018-12-31 20:00
今夜が今年最後の仕事だ。
3組のゲストはいつもの常連で締めくくりです。
2月のフランスから新しい世界が始まる。
新しい出会いが私に機会を与えた。
個人的にも、仕事の上でも。
大好きな料理を作る仕事。
まるで子供の手遊び感覚に近い。
10本の指で素材を変化させる。
どのようにも変化させる、まるでサーカスだ。
それは私のジャズベースと同じ作業。
コントラバスはただの道具だけど、音楽の訓練と思考がベース。
アフリカからアジアの最深部まで歩き、食べ尽くした旅。
C`est dommarge de ne pas profiter dans la vie.
人生を楽しまないのは残念だ。
私が初めて覚えたフランス語だ。
フランス人的生き方を全身で浴びた私は、人生を芯から楽しんできた。
東京、故郷、フランスをトライアングルに遊ぶ。
次の料理舞台は東京日本橋。
たまにフランスでも友人のレストランでお手伝いしよう。
来年もロートレックで後悔のない仕事をしよう。

by lautrec2kagoshima | 2018-12-30 07:46

最後のクリスマス

2度とありえないロートレックのクリスマス。
ロウソクの火が消えて、クリスマスツリーが何か話しかけてる。
32年間。
ロートレックのクリスマスにどれ位の人達がいらしたのだろう。
こんな小さな、しかし個性的なレストラン。
始めに人ありき。
最後に人ありき。
潜り抜けた厨房での戦争。
料理は格闘技に近い。
火に向かう縄文人の如し。
お客様が今か今かと待ち受ける。
一瞬の儚い料理はまるで恋に似てる。
前の日から構築したメニュが瞬間に消えていくんだから。
想いを打ち明けた瞬間に恋が消えるかのように。
出来のいい夜もそうでない夜も真剣勝負で生きてきた。
メニュが決まらず、眠れない夜のなんと多かったことか。
しかし、料理は高等なホモサピエンスの遊びだから。
味覚追及は何より楽しい記憶だ。
未来形。
再び新しい料理に立ち向かう。
後ろは向かない、上を向く。
30日の深夜まで自分に刺激剤を打つ。
諦めない料理で終わるんだ。
明日からまた常連をうならせる。


by lautrec2kagoshima | 2018-12-26 16:15

海に暮らしたい夢

よく通う海辺にひなびた古い家がある。
2階建の小さなおうちだ。
海まで10メートル。
窓を開けると、目の前に海が。
潮騒の音、鳥の声、風のささやき。
朝。
目を覚めて、カフェで海風を部屋に案内する。
何もしない毎日。
小さな猫と暮らす。
出来るなら隣に。
2人で海辺を散歩する。
魚釣りした午後は砂浜で焼いて食べるんだ。
あ、こんな時間をかつてエーゲ海のミコノス島で経験した記憶が。
魚は釣れなかったが、焼き魚は食べた。
この古い2階の小さな部屋にはギターを置こう。
ジョビンやジルベルトの歌を歌う。
波、を歌う。
まるでイパネマ海岸の気分で。
ここの海は私が暮らす場所。
何も要らない、何も必要ない。
必要なのは夢見た恋人と猫だけだ。
今年最後に自転車でその海に行きたい。

by lautrec2kagoshima | 2018-12-25 17:17

年賀状書き

今年はレストラン発の最後の年賀状だ。
40年に渡る旅芸人が購入したらしい?絵葉書が見つかる。
200枚弱の世界の絵ハガキ。
片隅の英国からアフリカの田舎まで。
久しぶりに眺めてみた。
アムステルダムか。
チュニスか。
サイゴンか。
シチリアか。
まあ、よく歩いたものだ。
一人旅を19歳から始めたらしいね。
カナダ娘とヒッチした南仏海岸。
ついでに彼女と寝ころんで朝を迎えたニースの浜辺。
名前しか知らないでフィレンツエで別れた。
イタリア娘と日帰りの恋も懐かしい。
そんな思いを浮かべつつ。
今年の年賀状はこの絵ハガキにした。
一枚一枚、お気に入りの万年筆で相手に伝言を書いた。
最後のレストランからの伝言に相応しい気持ちだ。
古い絵葉書にモンブランやデルタのインクがまぶしい。
毎年、馬鹿な私は無骨にすべてを手書きした。
プリントは簡単だけど、なんだか気持ちが入らない気がして。
外にフランス、英国、ベルギー、オーストリアの友人にはクリスマスカード。
手書きは楽しい。
唯一、相手と向き合う時間だから。
大切な方には日常は便箋に気持ちを込める。
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これ英国流だ。
メールは通信手段では便利だ。
いざ。
恋文は切々と深夜に書くがいい。
ベルナール藤田気分でね。
そうだ、異邦人訳は途中で挫折した。
怠慢、というより実力不足に起因だ。
さあ、年賀状、もう少しで終わるぞ。

by lautrec2kagoshima | 2018-12-22 19:00

最後のクリスマス

32回目のクリスマスが最後になる。
全ての事に最後がやって来る。
と、知りながら、やはり最後、という響きは日本人には無常観が飛び出す。
これからが面白いと思う。
これからが自由の身?
東京、故郷、フランスの三角点を自由に飛び回るトンボになろう。
人生を旅、と思って生きてきた私は、この道しかないのか。
昨日はJALの機内誌を読んだという、二人の女性がわざわざ来ました。
春の息吹を感じる新鮮な笑顔が美しい2人。
こんな出会いは嬉しい気持ちにさせる。
毎日毎日料理したりパン焼いたり、日常は変化のない仕事だ。
最近、日常の仕事が愛しい。
朝から深夜まで働いた事。
翌日、フランスに飛んでたこと。
風邪や熱や腰痛を我慢して寒いパリに飛んだ日々。
人は困難の中で成長知るものらしい。
楽は堕落への近道だ。
残りの日々を愛そう。
そのあと。
私は更に光ろう。
クリスマスはやはり一番の季節だ。
ロートレックは歴史になればいい。
皆さんの心にいつまでも生きて欲しい。
生意気な私は東京からパリ経由で故郷に帰った。
妥協しない、こびない、その姿勢でお客様の側に立つ。
レストランは最後まで小さいまま。
拡大しない自分の手が届く範囲で。
一人のお客様に完全に立ち向かう姿勢は楽しい。
収益よりも人を喜ばせる、笑わせる。
こんなレストランはもう出てこないでしょうか?
営業の間を縫い、20回以上の渡仏。
趣味世界なのかも。
ジャズ、フランス語、英語、古い英国車、カメラ、絵画、万年筆、
自転車、何よりアフリカ、アジアを含めての放浪的な旅。
生きる、を楽しむフランス人的生き方にブラボー。

by lautrec2kagoshima | 2018-12-18 08:04

2018年の私

今年は特に奇蹟の連続だった。
2月のフランス。初めての自転車の旅。
ブルターニュの北風の中、古い自転車をこいだ。
小さな海辺のホテルから海が見える。
ジャンコクトーが描いた戯曲を思い出す。
南フランスの港町、Ville Franche sur la mer.
2度も通い詰めた港町。
ある午後、港の風景を絵にした。
帰国した夜、ある方のお母様の死を知った。
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私が今年出会った中でも最優先のお一人だったからだ。
その1週間前、ブルターニュのカテドラルで葬儀に参加したばかり。
内なる哀しみの増長にしばし沈んでしまった。
最愛の人を亡くした人はそれでも強く生きようとしてる風だった。
強く生きることしか供養にならないの。
私が生きて学んだ至上の言葉だった。
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渡仏1日前の午後。
私の未来を現実化する出来事が起こる。
東京での第2の仕事の要請だった。
数時間後、私はパリ便に搭乗してた。
頭はフランスどころか、どんな風に仕事を進めようか。
私の後ろを押してくれた人がいたから、勇気が湧いて来た。
2018年は2人の女性の登場が私の演出家の役割をしてくれた。
後ろは向かない。
2人の方へのお礼は生きる意志で示したい、と思う。

by lautrec2kagoshima | 2018-12-10 17:09

異質な時間

つい24時間前は日本橋で料理してた。
今、地元鹿児島で料理してる。
時間差での仕事。
その内容は異なれど、基本は同じだ。
最後の師走になろうとしてる今。
懐かしんでいる暇はない。
今年2月のフランスから私の未来は変化し始めてきた。
先週、ここで見習いしてたJさんから電話が来た。
故郷を離れて20年の歳月だ。
苦労して覚えたフランス語と料理。
小柄な体で、生き抜いた異国。
対して体も強くないJさんの前向きな生き方。
ある冬。
彼女に久しぶりに会った。懐かしい笑顔で駆け寄ってきた。
深夜2人でセーヌ川を歩いた。
見習い時代の事からフランス社会に溶け込む事の困難さ。
元来陽気な彼女は少しだけやつれていたが、前向きに生きてた。
いっそ、連れて帰りたい気も有った。
私の勧めでフランスに渡ったからだ。
でも子供も成長し、このままフランスにいきていくだろう。
人の運命は誰も予想できない不思議を秘めてる。
今はパリを離れベルギーに近い小さな町に住んでる。
田舎の普通のOLが世界へ飛び出したのは私の強い影響だった。
世間を知らない、恋すら知らない田舎娘が今やフランスに生きる。
ロートレックを駆け抜けた一番印象の深い人になった。

by lautrec2kagoshima | 2018-12-05 22:00

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima