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ギタートリオライブ

昨夜はギターライブでのトリオ。
いつもはピアノトリオが多い。
実はギターとベースは相性がいい。
ジムホールとロンカーター。
最高の組み合わせ。
最近、バニーケッセル風に演奏する人に再会した。
随分前の事だ。
以来、うわさは聞こえてた。
今年の夏。
二人は再燃したのである。
気持ちが合う。音楽性が合う。信頼し合う。精神性に共通点がある。
恋人でいえば、ありえない人間模様。
恋人は錯覚で誰でもよい。突然の気紛れだからだ。
音楽はそうはいかない。
まず音を出してみる。
最初の一音で決まる。
この相棒は何を弾いてもスイングする。
最後はスペイン。
リハーサル1回で済ます。
本番。
記憶に残る演奏だった。

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by lautrec2kagoshima | 2018-08-26 15:05

海の散歩

この15年余り。
10キロ離れた海に通う。
鉄道線路沿いのサイクリングロード。
季節ごとに周囲が変化する。
突然、広がる錦江湾。
冬はどんよりの厚い雲。
秋は茜色。
春は光る海。
夏は輝く海。
嬉しい時、悲しい時、。
夏は朝がいい。
この夏は夜に行った。
対岸に見える灯。まるでゴッホのローヌ川の夜景みたいだ。
仮想で恋人を連れて散歩する。
二人で星を追いかける。
お月様のない夜は潮騒に二人の気持ちを溶け込ませる。
この夏、ホタルが飛んでた。
その小さな光を二人で追いかける。
いつの間にか闇夜に消える。
夜の海。誰もいない海。
静かな海。まるでリオのイパネマ海岸だ。
おや?
隣の恋人はもういない。
ホタルと共に消えて行った。
秋。またこの海に行こう。


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by lautrec2kagoshima | 2018-08-18 09:16

Au revoir,goodbye,さよなら

生きてると必ず終わりが来る。
フランス修業の最後の日。
パトロンと最後の別れをした。
今日までいろいろ教えてくださり、ありがとうございました。
仕事がきつくて毎日毎日帰りたいなあ、と思ってた事が懐かしい。
20歳で単独英国に渡る前の日。
麹町女子高のまりと荒川沿いを散歩した。
また会おう。
私にはこの恋は終わり、と決めてた。
まりは泣いてた。
少しだけ英国に行く気持ちが揺らいだけど。
ロンドンに手紙が届いたけど、返事はしないままで終わる。
その頃、19歳のブリジットと恋に落ちた。
慣れない外国語で語り尽くした。
家にも招かれた。2度ほど。
それから私は長い旅に出た。スペイン、アフリカ、イタリア。
泊まるユースホステルに必ずブリジットから手紙が届いてた。
約束してた、スペインの旅。
欧州地図に残る、愛の約束。
果たせぬまま、私は帰国した。
帰国後、しばらくして運悪く恋につかまる。
今度はその子が英国に数年間暮らす事に。
すべてはどちらかが遠い国に旅立つことで、私達は終わったものだ。
振り返ると、時間限定だから、真剣に生きたのかなあ、と思う。
以来、多くの旅をした。
その最後の夜。
その旅をいつも振りかえる。
生きてきた事の実感。ここに自分はいるんだ、という唯一の確信。
どんな場面にも最後がある。
最後は天国への階段を上る時だけど。
この2月。寒い朝、アグネスとさよならした。
短い時間だからこそ、いつまでも手を振る。
Au revoir.フランス語でまた会おう。
会う事はないんだけど、せめて、こういいたいという気持ち。
いくつかの恋も見事に終わり、博物館に行った。
思い出す事さえ忘れたけど。
でも最後は美しく終わるのが生きる美学でしょう。


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by lautrec2kagoshima | 2018-08-14 14:10

新しさへの挑戦

昨夜は気分を変えたくて新しい料理に挑戦した。
慣れた料理は安心して作れるが。
たまに刺激剤に新しいものを作る。
参考は定期のフランスより送られる現代フランス料理。
この中には作りたいものが山積してる。
昨夜は完璧に近い南仏料理を目指した。
なんせニースに通う事5,6回。
イタリアに近いせいか、その影響は大。
作り終えて、帰るころは暑さも忘れる。
新しい料理は出会ったばかりのイカシタ女に似てる。
わくわく。
ドキドキ。
一度きりの刺激調味料。
何度も同じメニュを作る内にやがて、飽きがくる。
何度も同じ女と飯を食うと、飽きが来る。
ジャズも、料理も女も繰り返しは必然、飽きが来るものだ。
飽きが来るころに新しい料理やジャズに向かうと、生き返る。
昨夜は鮮度のいい作品ができた、と思ったが。
今朝、ああすれば、と後悔。
夏の日の恋。
秋風が吹くころに終わるのが良い、と誰かが言った?
人は飽きる生き物。
だから発明や改革や、工夫や、が生まれたのだろう。
ジャズも料理も恋もすべて幻想即興曲だ。
だから生きるのは楽しい。
瞬間瞬間を全身で味わう事に尽きる。

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by lautrec2kagoshima | 2018-08-13 16:28

お手軽な時代

レストランも出来合い時代が来て、もう久しい。
何でもインスタントにできる産業。
インスタントは便利。
味はまあまあ。
そのまあまあ、で育った人達は本物の味は知らない。
知らないから、インスタントはますます繁盛する仕組みか。
例えばパリに観光で行く。
ガイド本が山のように買える。
行く前からガイドで知り尽くす。
現場ではそのガイド本と照合する。
寂しいね。
モナリザの前で5分立ち尽くす。
何も考えずに。
それで十分なのに。
ガイド本は先入観を植え付けるだけ。
フランスに恋して長い時間がたった。
それでも未知の部分がほとんどだ。
知らないで終わるとも思う。
だから知りたいのだろう。
ロビュションが亡くなった。
本物の料理人がまた消えた。
ボキューズも消えた。
どの世界も本物が消えて行く気がする。
最後のパリはいつだろうか。
アンリ4世広場でセーヌを見ながら青春した日々。
朝までフレンチキスしてた若い頃。
あの頃の恋は激しい努力が必要だった?
インスタント文明は人類を滅ぼすかな。

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by lautrec2kagoshima | 2018-08-10 17:11

お手軽な時代到来

1980年代。
フランスでの労働は基本的に外国人は困難だった。
労働ビザが下りなかった。
私達は隠れ仕事人だった。
摘発を恐れるパトロン。
引き換えに低賃金、もしくはごはんだけ。
仲間はお金がなくて厨房の倉庫に寝てた。
そんな彼の未来?
その世界で大物になった。
今は簡単に仕事ができるようになった。
要するに日本人経営の下で働くと、ビザが下りる。
フランス語は不要に近い。
簡単に手軽になった。
今どきの恋愛事情と似てる。
簡単に付き合い、簡単にバイバイ。
電波で、会話して、電波でバイバイ。
3年も4年も想い恋焦がれた時代はすでに明治時代か?
何事もインスタント。
インスタントラブは冷える速度もインスタント。
不在の、もしくは不確定の感覚は古道具屋でしか買えない。
かつてのフランスも遠くなりけり

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by lautrec2kagoshima | 2018-08-10 15:09

ヘミングウェイの遺作

ルモンドでヘミングウェイの遺作が発見されたという記事を読んだ。
ナチスから解放されたパリが舞台だ。
移動祝祭日でも彼の青春を描いた。
若い頃をパリで過ごしたものは永遠にそれを引きずる。
という彼の名言がある。
夏になると思い出す。
靴が破れても、なおレストランを探したものだ。
ほとんど役立たないフランス語。
毎日厨房の入り口で断られた。
何十の場所を歩いたものか。
意地でも見つける。
途中何回も挫折した。
諦めて日本に帰ろうか。
最後に9区の有名な店でシェフに言われた。
明日からおいで。
その代り賃金はないよ。
飯だけだよ。
翌日から私は厨房に潜り込んだ。
朝早くから慣れない言語で、最初は泣きたい位だった。
夏のパリは自分が一番頑張った季節だ。
今回のヘミングウェイは必ず読みたいものだ。
カルチェラタンを歩くたびにヘミングウェイを辿る。
青春はパリだった。
これからもパリ抜きでは未来はあり得ない。



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by lautrec2kagoshima | 2018-08-07 18:24

隅田川散歩

隅田川の夜を散歩した。
流れる水が眼前に現れた。
手すり自分を預けると、船上のようだ。
岸の向こうにビル群。
永代橋はイルミナシオンでライトアップされてる。
異なる光達が水面に反映してる。
時の過ぎゆくまま、私は過去から未来への想いを空へ向ける。
どうしてここに?
ここからどこに行く?
セーヌは私の日常の散歩道。
それを上回る隅田川の情感。
江戸からの要所としての地位は今でも変わらない。
やがて隅田川の風物詩、屋形船が通過する。
船上では宴会が。
セーヌのバトムシュを思い出す。
隅田川の散歩は。。。
出来たら仲良し、あるいは恋人に近い女性と歩くのが夢。
夢は現実より遙かにいい味がするけど。
隅田川を初めて歩いた。
東京の4日間。
定期的な仕事の合間にこんな時間は貴重だ。

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by lautrec2kagoshima | 2018-08-03 13:37

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima