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空気が暑い今年の夏

本棚の本を開けた。
熱が飛び出す。
ほど暑い今年の夏。
世界的な暑さ。
何か1度でも下げる知恵?
24時間の店をすべて閉店する。
自動販売機を廃止する。
これでフランスとなる。
自転車に乗る。
これでオランダ人になる。
24時間のレストランを閉店する。
これで腸内フローラが正常になる。
無駄に車に乗らない。
車は平均20年乗る。
これでスエーデンになる。
経済は人口減少と共に落ちて行くのが経済原理。
鈍い人はまだまだ成長すると錯覚してる。
かつての大英帝国を見よう。
没落?して成熟へと向かう。
江戸時代の文化文政の爛熟文化を思う。
少しでも人口的な熱源を落とす。
工夫するという知恵。
まだ原発を夢見てる国だけど。
フィリピンでさえ、原発工事を中止したというのに。
ドイツも廃止の方向だし。
我が国は被爆してもやめないという教育国だ。
英語をしゃべると、驚かれる唯一の文明国。
これでだけの英語教育でも駄目らしい。
社会主義的、軍隊的、単一的、平均的、普通、自動販売機。
帰国するたびに、息苦しさを感じる不思議な国。
その上、今年は暑さで制圧されそうな予感。
民族大移動はないのだろうか。

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by lautrec2kagoshima | 2018-07-27 16:41
自分の生まれた日、らしい。
何しに生まれて来たのか、特に考えた事はないが。
今日まで、単純な、よく言えば愚直な日々。
学生時代に単独でロンドンに渡った。
語学学校3日間で中退。
暇つぶしにレストラン東京で皿洗いから開始。
イタリアレストランでボーイ業。
最初は注文が聞き取れなくて。
その次はフランスレストラン。
マダムがフランス人だった。
朝早く厨房に潜り、玉ねぎを剥いたり。
賄いに
赤ワイン煮が出た。
玉ねぎ剥きの合間に初めて食べる味。
こんなうまいものが世の中にあるもんだ。
成人式はロンドンの厨房の中。
帰国して、夜のバイトでで働く。
ジャズベースをしたく、その当時日本で有数のベーシストに師事。
最初から最後までけなされた。
同時に文字を書く仕事に従事。
就職した記憶がないほど、自由に地下を忍び歩いてた。
ジャズ演奏家としてはいい仕事、場所。
パン屋、ケーキ屋、レストランなど転々。流転。
その間、世界中を旅した。
仕上げにパリに渡る。
ここで初めて真剣に未来を考えた。
グルメのフランスで開眼した。
朝早くから夢中でフランス文化、料理を探検した。
帰国。
ゼロからのスタート。
支持してくれる方が年々増えた。
その間、30回位、フランスへ渡る。
未来は東京ベースでフランスへ。
再度、自由な鳥になり、世界を飛び回ろう。
同行してくれる旅仲間がいると更に楽しい。
人生は限定商品。
いつ売り切れるか。
今日から再び、新しい道を歩く。

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by lautrec2kagoshima | 2018-07-23 14:44

料理のヒント

料理のヒント。
何を作るか、を決めるのが最大のポイント。
今夜はどんな人が来るんだろう。
顔なじみの方なら、気持ちも楽に近い。
勿論、季節や気温も考慮するが。
フランスと異なり、素材が乏しい田舎。
だから何を作る、というよりも。
素材を見て決めることがほとんど。
ヒントはフランス本国から送られる定期便。
今のフランス料理、というマガジンだ。
地方料理も含めて、シェフ達の愛読書の一つ。
ヒントを元にメニュを構築する作業は深夜に。
ノートに落書き。
お絵かきは子供の頃からの手遊び。
この仕事で一番好きな手遊び。
フィユタージュ、と呼ばれるパイを折る作業。
基本はミルフィユに使うが、これに魚をまいたり。
応用範囲の広い生地。
パン焼きも面白い。
料理人は得意、不得意分野がしっかり出来てる。
私は海料理が得意。
肉料理は煮込みは得意。
ステーキはとりあえず家庭料理なので、命が入らない。
仕事の後。
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私の3星ごはんはごはんにおかか。
まるで猫。
記憶に残る世界の飯。
1.20歳、カルチェラタンでグラタン。
2.ロンドンのフランス料理店のまかない、牛の赤ワイン煮
3.サイゴンの蟹チャーハン。
4.シチリアのあさりのパスタ。
5.北アフリカのクスクス。
6.チュニジアのアラブ風サラダ。
7.香港の中華。
8.フィリピンのスペイン料理。
9.ポルトガルの魚のグリエ。
10.モロッコのタジン。
数えたらきりがない。
そんな味覚を記憶して今日まで。
さあ、更に進化しよう。

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by lautrec2kagoshima | 2018-07-22 07:54

ジャズライブ

本格ジャズピアニストとライブ。
演奏20分前に楽譜を渡される。
出来ません、とは言えない。
出来ません、の一言で信用はゼロ。
最低、プロはどんな状況でも演奏すべし。
プロにもいろいろいる。
演奏、もしくは教えて生活してる人がプロ?
ではない。
腕がプロ。
これが条件だ。
料理も同じで、経験だけが長い人もいる。
どの世界も仕事以外で、何を想像し、何を作り、何を目指すか。
これが始まりだろう。
手で作る仕事は経験と我慢としつこさが最低条件か。
その夜のライブ。
ピアニストが導入部分でベースとドラムに挨拶する。
ドキドキ。
愛の挨拶。
やがて、和音をベースで作り出す。
ピアノの旋律にくっつき虫みたいに寄り添う。
すると、ドラムが冷やかす。
やがてベースソロが来る。
一人ぼっちの孤独な時間。
誰もいない荒野を地図なしで旅に出る。
1拍もミスしないベースの集中。
やがてピアノが港に帰る用意をする。
演奏時間、何も考えない。
99の情熱と1の冷静。
ジャズはまさか恋?
長い間、ジャズした。
すべてが即興詩人になる。
最後の曲で天国に召される気分。


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by lautrec2kagoshima | 2018-07-17 17:48

進化への夢

この季節。 
何をどう料理するか。
基本は軽めのソースに季節の野菜を合わせる。
となると。
地方としては南仏の海辺。
旧市街のニースのビストロか。
スタートにブロシェット。
トマト、マリネしたパプリカ、キュウリ、マリネしたエビ、キウイ。
これをオイルとわさびでマリネ1時間。
第2はチーズ、ピクルスをバルサミコ出味付けして、パートフィロでくるむ。
軽くフライ。
そこにトマトクーリで食べてもらう。
第3.新鮮イカのファルシ。
中身に以下の足、ニンニク、パセリ、パン粉をオイルで混ぜる。
ここで南仏のハーブが登場。
第4.マグロのサルチンボッカ。
昔シチリアに夢中した時代のレシピの久し振りの出番。
マグロに塩コショウして、ワサビを軽く塗る。
生ハムで巻いてローズマリーを付けて軽くソテする。
ソースはグリーンピースで作る。
ローズマリーの香りがマグロに浸透してる。
この香りに負けないソースが必要だ。
最後は南仏風パエリア。
魚介でだしを取る。
ブイヤーベース的な方法で作る。
最後にお客様に挨拶する。
本当にやめないで欲しいです。
まだまだ進行形じゃないですか。
この町で唯一なんですから。
と、言われると何とも言えない。
もうこんな料理はする事はないんだ、と思う。
すると、フランスに通い詰めて、喜んだり、悲しんだりしたことが懐かしい。
誰でも終わりはあるけど。
終りたくなくなった。
いい夜だった。

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by lautrec2kagoshima | 2018-07-16 08:01

思い出の四月

昨夜、ご機嫌なピアニストを迎えてライブをした。
スイングする正統派のピアニスト。
彼の選曲で始まる。
一つだけ私の希望で、I`ll remember April.
四月の思い出、を演奏した。
この曲には深い、忘れられない記憶が心の中に。
出会って間もない頃。
その人を連れて海に行った。
歩きにくい砂浜を歩く、
流木の上に私達は離れて座る。
その間にある、お互いの感情の流れ。
どんな流れだったのか。
私は淡い、今にも消えそうな恋、とまではいかない気持ちが。
後で知ったが、その間にはその人には何も感情はなかったらしい。
2度目の海。
何気なく、二人は流木に座る。
初めての時より、少しだけ距離は近くなる。
春の風が吹いてきた。
波の音と調和してる。
今となってはそれが恋という意味だったのか。
その人はそれから遠くへ行った。
それだけの事。
四月の思い出。
その朝を思いながら、昨夜は演奏した。
最初の8小節は春の如く明るいリズム。
さびの部分で、寂しいメロデイが。
恋の感情は狂気と正気のはざまで肯定と否定が飛び交う。
あの海はあれから、台風や嵐に巻き込まれただろう。
あの時の二人は確かにあの場所にいた。
知るのは海だけだろう。
思い出の4月。
あの瞬間、あの人の笑顔、声、笑い、が蘇る。
これからもこの曲を演奏するたびに思い出すだろう。

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by lautrec2kagoshima | 2018-07-15 10:58

スーパー見習い

20歳の娘が1992年に登場した。
フランスでデザート学びたいんです。
で?
フランスに渡りたいんです。
そう。
という事で私はフランスの友人を紹介した。
ブルターニュの小さな村のホテルとレストラン。
パリ時代の仲間のお父さんが経営するホテルだ。
ほとんど無口に近いおとなしい、しかし芯の強い娘だ。
やがて、先方に娘の写真と手紙を送った。
娘は静かにここを立ち去った。
お母さんと二人暮らしの娘だった。
家族には決して恵まれない環境。
だからこそ、生きる意志が強いのか?
やがて1年が過ぎた初夏。
なんと、その娘がレストランの前に来てた。
今日から弟子にしてください。
その日から5年間、私の右腕に。
実によく働く。朝から深夜まで。
無給がいいんです。教えてください。自分のものにしたいんです。
1年後。あまりの成績優秀でフランス往復と休暇をプレゼント。
12月は朝5時から働いた。
お店を去る朝。
お世話になりました。ありがとうございました。
笑顔と少しだけの涙。
実にさわやかで美しい女性に成長してた。
2度とこんなに強い意志と情熱を持つ女性には会う事はなかった。
静かな人だった。
今頃どこにいるのだろう。
何回かここには来たが、今の居所は分からない。
ロートレックの一番弟子だった。

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by lautrec2kagoshima | 2018-07-11 21:49

知的な刺激剤

この春から英語世界に新しい息吹が。
私と世代は異なれど、お互いに青春を英国で過ごした。
何しろ一番頭が柔らかい20歳。
目にするものすべてが新鮮に映る。
今は企業の最先端で働く。
合間を縫うように英語時間を作る。
外国語で意思を交換する作業は、とにかく愉快だ。
ある意味、日本語より素材としての話題が広がる。
ジャズについて語ると、関心が向いてくる。
フランス文化を語ると、関心が深まる。
異国暮らし経験が、好奇心を成長させる。
知りたい。
原点にある希望が彼女を育てるのだろう。
何でも知りたがる。
何でも見たがる。
まさに私の遺伝子そのもの。
人は他者からからの影響で育つ部分もある。
おそらく自転車に乗り始めるだろう。
日常を自転車で見ると、意外な世界にぶつかる。
また英語でジャズボーカルの歌詞を訳し始めた。
歌詞に含まれる独特の英語世界。
日本語では表現できない繊細さ。
そんな部分に、言葉の面白さが秘められている。
私に取り貴重な英語仲間だ。
日常に英語を使う機会をもらって恵まれている。
出来たら、フランス語を教えてみたい。
英語力は十分なので可能性大。
異国語を媒体に奇蹟的幸運に出会えた。
人格、品格、ともに素敵な女性だ。
夢を基本に未来に飛んで行こう。


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by lautrec2kagoshima | 2018-07-07 11:27
ある日、フランス料理を学びたい、と20歳くらいの女性がお店に来た。
ある金融機関で働らいてた。
本気?
ある時期、金融機関で働きながら、夜だけここで見習いした。
料理センスある感性豊かな娘だった。
ジャズボーカルを聴かせた。
私、唄いたい。
記憶がいいのか、ジャズの名曲をすらすら覚えた。
レストラン終わり、その頃あるホテルでピアノトリオでベース弾いてた。
週に2回。深夜まで見習いも唄ってた。
やがて、見習いはフランスに渡りたい、と私に打ち明けた。
そうか、やはり本国を見たいか。
フランス語の勉強も同時に開始した。
2年後。
私の友人の住む英国へ飛んだ。
その足でパリの私の友人のレストランに向かう。
何しろ、勉強家、フランス語も何となく理解できるように。
ミシュラン1星で働き始めた。
小さな体で辛抱強い子だった。
小さい頃に母親を亡くし,以来家族の食事を10歳から作ってた。
フランスに行くたびにその子と会った。
成長を見るのが楽しみだった。
フランス人と結婚したけど、子供3人が残る。
小さな体で、異国で今も生きてる。
後悔はしないけど、私がフランス行きを押した事
今でも正解だったのか。どうか。
ロートレックで育った数少ない人。
ほとんどが挫折して行った。
芯の強い、我慢強い、それでいてユーモアがあった。
しばらく会う機会もなく、今はベルギー国境の街に住んでるらしい。
人との巡り合いは小さい。
しかしそこから何かが始まることもある。
一人で飛び込んだフランス社会。
今もどこかで生きてるはず。
ここにいた頃、書きなぐったレシピが残る。
もう一人、フランスに飛んだ見習い女性がいた。
次回に。。
彼らの夢の量は桁外れだった。


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by lautrec2kagoshima | 2018-07-06 13:41

ある男の死

一枚のはがきが今朝届いた。
ある男の死亡通知だった。
私の中で一番、群を抜く知性人だった。
文学、哲学、美術、短歌、和歌、宗教、中世音楽、古典。。。
高校時代の国語教師だった。
熱意の塊だった。
吉田兼好を熱弁をふるい教えてくれた。
ロンドンに暮らした時代、高校新聞を送ってくれた。
以来、私が異国を放浪した際、いつも手紙で交流した。
手元に残る手紙の膨大な量。
昨年はパリからサンシュルピス教会での拝礼の様子を伝えた。
写真集も送った。
彼はグレゴリオ讃歌を都内で歌ってた。
ある時期、カトリックの洗礼を受けた。
死への怖れが常に彼の背後に控えてた。
ある時期から死への想いが手紙に。
映画狂としても有名で、地方紙によくコメントを書いてた。
16世紀の四人の西欧使節に関して、よく手紙で意見を言った。
パリモンマルトルの世紀末にも関心が深かった。
ロートレックへの関心を含めて、こんな好奇心の男ははほかに知らない。
アウシュビッツ訪問の際も手紙で交流した。
手紙の内容はまるで文学だった。
貴重な男を亡くした。
1か月前に手紙を出したけど、返事がなかった。
いつもならすぐに返信してきたのに。
私の最後の手紙を読んでくれたのだろうか。
残る膨大な内容の手紙を再度読もう。
今日は実に悲しい。悲しすぎる。
私に与えた影響は最大級だ。
いつも勇気を与えてくれた男。
貧困の幼年時代を経て、強い生き方をしてた。
横須賀に暮し、近い内に会いに行く約束をしたばかり。
高校時代、黒板に古典精神を力ある文字で書いた。
いわゆる、先生じゃない、硬派で軟派な先生だった。
最後の手紙を読んで見よう。
キリストの教えにどう向かい、どう死に向かったのだろう。
余りに頭の優れた男故、苦しんでた様子が今分かる。
今日は悲しい日になった。
私のジャズへの想いも重いものがあった。
教会で最後に彼は何を思い、感じたんだろう。
もう一度会いたかった。
あのやわらかい知性に会いたかった。
ラフマニノフのピアノコンチェルトが更に私の哀しみを増大させる。
私に与えた最大の影響にありがとう。

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by lautrec2kagoshima | 2018-07-04 13:26

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima