<   2015年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

クリスマスへ向かう

f0196856_10533944.jpg
フランスレストランにとり、クリスマスは1年のフィナーレです。
30回目の聖夜です。
歴史を重ねて、熟成する、という西欧の論理性。
12月は明日からスタート。
寒い夜に心も体も満たされる、そんな料理がいい。
フランス料理はドラマ。
到着した瞬間に夢が始まる。
コートを脱ぐ。
椅子に座る。
それは舞台の幕が開くまでの緊張感。
いよいよ開始だ。
どんな飲み物にする?
赤はどんなのがいい?
別にこだわるわけじゃなく、素直なワインで。
食べ物が中心じゃない。
会話が主人公。
何を語る?
2時間余りで自分たちの会話で演劇をする。
そのお手伝いが私たちの責任です。
くどくどと、説明など無用です。
ロートレックを舞台にして、皆様が主人公に。
40年間、フランス、イタリア、英国など40か国で食べた私。
ミシュランからベトナムの田舎まで。
一人の時も、現地人とも、友人とも
それはすべて会話が主人公です。
さあ、クリスマス。
そして新年が来る。
f0196856_10505029.jpg
f0196856_1051826.jpg

[PR]
by lautrec2kagoshima | 2015-11-30 10:51
今夜でボジョレヌーボー祭りは終わりました。
毎年多くのゲストで大賑わいでした。
おなじみの顔、新しい顔。
共通するのは皆さん、とても幸せなこと。
満たされた人の顔は同じように映る。
レストランは最上の幸福の場所です。
その間、パリでは悲劇が。
いつも歩いてる地区で衝撃的な事件でした。
シュンゲン条約、だれもが行き来できる今の欧州。
現実になった悲劇です。
パリという世界一の華やかな舞台で。
しばらくはパリを避けてのフランス行きになりそうです。
19日からここの常連夫妻がフランスに行く予定でした。
私もその計画に参加してプランを立てたばかりでした。
もちろん、中止されました。
6度目のフランスでしたが、やはり今回は取りやめでした。
もうすぐ12月。
30年前はパリに住んでいました。
若いだけで生きてた時代です。
12月。
冬にふさわしいメニュ。
正統派のフレンチしかできない私です。
それでゲストに正面から向かいます。
年が明けてフランスです。
きめ細かな味とサービスで皆様をお迎えします。
[PR]
by lautrec2kagoshima | 2015-11-25 22:26

最後まで諦めない人

私の周りには、最初の夢を果たした人達が多い。
10代で決めた夢を叶えた人達だ。
私も10代で西洋異国に暮らすことを夢にした。
その頃は何をしようか、と漠然と考えていた。
英国の大学に進もうか。
いや、学問には向いてなさそうだ。
とりあえず、一人でロンドンにむかった。
19歳になったばかりの1971年だ。
暗くて寒いロンドンはいくら若くても辛いものだった。
春が来た。
リュックを背負い、夜行の船でフランスに渡る。
初めてのパリは、自分には合わないし、フランス語が生意気に聞こえた。
夜行電車でポルトガルへたどりついた。
スペインから地中海を眺めてイタリアに着いた。
ローマで暮らすことⅠ月。
いい加減なイタリアは自分に適していた。
再び日本へ帰った。
以来、パリ暮らしを経て今の仕事と共に生きている。
パスポート8冊。日本を出た記録は50回くらい。
再びフランスに暮らす夢。
これが最後の夢になるだろう。
夢を求めて生きてきた人達と昨日いい時間を過ごした。
アメリカ8年、ウイーン9年、ドイツ5年。。。
皆さん夢を叶えてきた人達。
異国で泣いた日もあるだろう。
しかし、最後はなんとも逞しい人間に。
憧れるなあ、そんな人達に。
人生は油断してると、すぐに終わりそう。
これからは更にそんな人達と交流したい。
11月。
秋のメニュの出番だ。
生きてきた記録を味で出したい。
f0196856_15584260.jpg

[PR]
by lautrec2kagoshima | 2015-11-04 15:58

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima