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あすで29周年

29年前の明日。
開店した日です。
細くて長い29年の歳月でした。
15年ぶりの故郷はまるで浦島太郎でした。
東京、パリ、そして鹿屋。
この落差、というか劇的変化。
今思うに、歩かない赤ん坊を連れて何の当てもないフランスへ。
壮大な夢でした。
失敗するとか何も思わずに、飛行機に乗った春。
それから当てもなくパリ中のレストラン探し。
恵まれないからこそ勇気が出たのでしょうか。
お金がない半面、勇気だけはありました。
誰でも今は金さえ出せば、現地のレストランで見学?は可能です。
それを支える業者がいるからです。
外国帰りはそれからが本番です。
外国で学んだ人は相当数ですが、帰国後からがすべて。
私は多くの人達に恵まれて今日まできました。
原点は、等身大。
食品偽装に始まる我が国の悪弊。
私は料理の説明を希望される人には説明します。
最近、どこでもくどくど、と能書きのおおい店が急増。
静かにしてくれ、といいたいほどですね。
次回はバスク地方を訪問予定です。
スペイン側からフランスへの海と山。
そこにある世界一食いしん坊なクラブがあります。
その名も美食倶楽部。
30周年のイベントも何か。
確実に歩いた29年です。
しかしまだまだ終わらない果てしない夢。
ジャズ、旅、絵画、フランス語、英語、自転車、カメラ、コントラバス、ギター、フランス料理、アジアの旅。
仕事の中に遊びする子供でありたいもの。1986 年モンマルトルの自分の部屋から。
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by lautrec2kagoshima | 2014-04-30 14:49

私のご飯

仕事が終わり、さて自分の飯はどうしよう?
食べないと腹がへってるし。
か、といって特になにもないし。
へとへとの自分には何の用意もないし。
フランス時代は皿洗いが何でも用意してくれた。
それでもウサギやカエルはすぐに飽きた。
ひそかにインスタントラーメンを作ったもんだ。
矢張り日本人の私には毎日毎日、フランスものは重いでした。
彼らは昼からワイン、そしてデザート。
今何食べてますか、とよく聞かれます。
今夜は?
自転車で例の弁当やに買いに行きました。
疲れた体に、申し訳ないけど反応無しの味。
だけど空腹だし。
お客様にはすべての力を出きった。
もう自分の飯を作る元気はゼロ。
朝はパンとカフェオレ。
お客様が最優先。
私は自分の飯は考えられません。
それでも栄養補給の必要ありです。
昼の後。
インスタントラーメン。ざるそば。パスタ。
哀しいかな、いつもこんなもので。
何時もお客様へ想像力を出すのに。
自分の飯は想像力はゼロ。
クリスマスは30数年仕事の日々。
夢。1度クリスマスをレストランで味わいたいです。
退役後しかありませんが。
人にはごちそう。
自分には?
これからもこんな毎日でしょうか。
あすの朝はパリ5区の美味しいパンや風に。
オレンジの皮を煮詰めたものを加えます。
明日は朝のパンはこれに決まり。
自分で焼いたパンが一番です。
by lautrec2kagoshima | 2014-04-29 21:27

a man and a woman.男と女

2度目の男と女。1966年のフランス映画。
今回は英語版で見る。
ほとんどフランス語の直訳ではあるが。。
しかし、その国の映画はその国の母国語が一番、と知る。
なぜか盛り上がらない。
ベッドシーンはその最たるものか。
愛をささやく人達がフランス人なのに、英語だと何か物足りない。
韓国の田舎で友達の李さんと焼き肉を食べてた。
テレビではシルベスタースターローンのロッキーを放映してる。
李さんは実に楽しそう。
私は何も分からない。
スターローンが韓国語吹き替えでしゃべるから。
アメリカ人がハングル語。
実におかしい。
パリのホテルでマックイーンの映画を見る。
フランス語吹き替えで、ウイ、という。
マドリードのホテルで竹田信玄の映画を見る。
スペイン語吹き替え。侍がスペイン語をしゃべる。
そこで考える。
矢張り、フランス映画はフランス語しか相応しくない。
現実はフランスで英語で交流するのは、何か一つ足りない。
午後NHKでlargent,というフランス映画を見た。
トルストイ原作だ。
これがまた実に最後まで分からない内容だった。
みた後で分かるような気がした。
男と女。
韓国語や日本語だと更にしらけそうだ。
by lautrec2kagoshima | 2014-04-25 22:06

vin de riz,syoutyu.

今月号の現代フランス料理を眺める。
おや?
米のワイン?え?焼酎?
アジアのワイン、と表記されてる。
米のワインか。
米のワインは日本酒だけど。
さてその作り方を読んでみた。
鶏ももとジャガイモの煮込みだ。
干しシイタケを戻すところが日本風だ。
フランス語でシイタケは、シイタケ、と呼ぶ。
たぶん13区の中華街で買うのだろうか。
出汁、というのもだし、とフランス語化してる。
おそらく日本料理と中華料理をかなり混同してる様子。
写真の背景に見える漢字だけの新聞。
フランス人にとり、日本は中国と繋がってる位の認識だ。
まるで我々が西アフリカの国構成を知らないように。
なんせフランスが世界で1番、と信じ込んでるから、フランス人は。
飯も上手い、女も年を重ねるごとにきれいになるし。
焼酎で味を付けるこの料理は、パンよりご飯が合うかも。
昨日の話題の一つ。
ロンドンのインド系の政府機関がコンピューター使用を制限。
最重要な交信に限り、個人の手で書く。
その理由は盗聴ハッカーからの防護。
文字の記録で一番永久に残るのは何?
石に刻む事らしい。ロゼッタストーンです。
写真は今のところ、銀塩カメラで写したものらしい。
便利な道具が人間の思考を制約する部分もあるね。
明日の昼にこのレシピで昼飯してみよう
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by lautrec2kagoshima | 2014-04-21 19:53

ダリダとアランドロン

例の有名なパローレ、パローレとささやく唄。
いかにも恋愛国家のフランスの歌です。
ダリダが唄い、その裏でドロンがささやく。
その内容がいい。
甘いささやき、という日本語の題名が付いてる。
久しぶりに聴いてみると、今でも新鮮。
ダリダはパリ18区の私の住んでたすぐ近くに住んでた。
その頃、大きな体で小さなミニを乗り回してたそう。
それを見た日本人も。
1987年5月。
あんなに愛してたモンマルトルの自分の部屋で自殺。
わずか53歳。
いろいろ理由はあるけど、失恋が重なり、というのが第一の理由らしい。
あれほど美人でおお金持ちで。。
それでもそんなのは理由にはならないのが人間か。
葬儀は国内でも取り上げられた。
ショパンの葬儀が行われたマドレーヌ寺院で。
そのあと近くのモンマルトルに眠る。
クリシーの橋から見えるダリダのお墓。
甘いささやき。
このささやきはフランス語でしか言えない。
大の大人、特に日本人には言えない。
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by lautrec2kagoshima | 2014-04-20 12:58

フランス映画の魅力

この2カ月間で約30本のフランス映画につかりました。
その内容はほとんどアジア人の思考と大きくかけ離れていました。
最初から最後までストーリーのほとんどないものも。
しかし終わり、なんだ?と考えはじめると、何となくその意味がつかめます。
要するに鑑賞した人それぞれに独自で考えさせるのでしょうか。
大人の成熟した、文学でいうと芥川賞か。
不可解な展開が2時間連続します。
小川洋子原作の薬指の標本、という映画。
愛?それとも愛の不毛?
男と女。
セックスの向こうに存在するもう一つの愛。
幸福。
男が女を裏切る。
軽蔑。
バルドーの奔放な美しさ。
フランス映画はドビュシーの旋律そのものか。
どこへ行くのか、どこへ飛ぶのか。
それはまるで人の死ぬまでの紆余曲折みたいで。
明日は誰にも分からないように、フランス映画も同じ。
結論はなく、突然に映画は終わる。
それは愛の終わりと重なる。
フランス映画はその言葉の美しさもいい。
美しい女のフランス語程美しいものはこの世にある?
まだまだ見たいフランス映画。
2時間。
わけのわからない内に映画は終わる。
そのあと、再び心の中で再上映。
女心と同じ位不可解なのがフランス映画だ。
今度パリの映画館をはしごしよう。
できたら気の利いた女と?
そのあと、サンジェルマンで飯するのもいいねえ。
今夜はジェンバーキンの映画。
昨年彼女の娘で写真家として有名な方がパリで自殺した。
東北の地震ではバーキンは4月には被災者支援で渋谷で募金してた。
バーキンはニースの高級ホテルウエストエンドを常宿にしてる。
1度だけそこに逗留したことがあるので、彼女のファンに。
それにしてもフランス映画が分かれば女が分かる。
この私には永遠の課題
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by lautrec2kagoshima | 2014-04-18 20:55

4月16日のメニュ

春が到来です。
イメージはブルゴーニュ地方です。
アボカドとホタテのマリネ。
オードブルを6点。
イワシのガレット。カマンベールのフリ。海の幸のキッシュ。パプリカのマリネ。鴨のコンフィ。スモークサーモンと蟹のリエット。
春野菜5種のポタージュ。
エスカルゴ。
いとよりのカルパチオ。
フォアグラのバルサミコソース。
イチゴのタルト。レモンのカスタード添え。
ワインは3本。
シャンパーニュの名品。ブルゴーニュの白。ボルドーの赤。
バルサミコはフランスから直接届いたもの。
レモンは近くの90歳の方が育てた自家菜園から。
食いしん坊で旅好きな人達が過ごす上質な時間でした。
これだけのメニュのために朝から準備です。
 フランス料理の魔界に引き込まれた私の幸せな時間です。
仕事が終わり、午前零時。
ジャズとフランス語の時間が始まります。

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by lautrec2kagoshima | 2014-04-16 08:02

料理人の1日

朝7時半から8時に厨房に入る。
数秒後にフランス語かフランスのラジオを聴く。ほとんど頭は反応しない。
夕べの残りのカフェをすする。これはパリ時代から変わらない。
パンとサラダを用意する。簡単な朝飯です。
今夜のメニュを再点検。
必要なものは書きとめる。できるだけフランス語で書く。
9時。自転車でクレソン取りに川に向かう。
川沿いの鴨の群れを眺めながらの朝。
10時。庭掃除。
そのあとカフェ。2回目のカフェ。
デザートの仕込み。今朝はミルフイユ。そしてカスタードクリーム。
配合はパリ9区で作ってたレシピそのまま。
ランチの用意。
ランチはビストロサイズの量、つまり空腹のための。
午後1時半。自分の飯作り程、つらい事はないです。
時にパスタ、ざるそば、スープとサラダ。。。
昔は見習いが数人いて便利だった。
見習いは時に飛んでもないものを作るから面白い。
料理はベースとなる基本が大切。
この頃は創作と逃げてとんでもない味が流行してるから怖い。
フランスに行くたびに歴史とか文化の底に料理がある、と知る。
夜6時前。
自分でも信じられないくらいのテンションが加わる。
塩コショウからハーブ類、そのほかの材料をそろえる。
メニュチェックをもう一度。
30年間、1度もこの緊張が消えた事はないほど。
あるいはもう病気か?
ジャズ演奏の前も同じです。
2つとも自分が選んだ生き方だし。
オードブルからデザートまで、約2時間。
ファーストクラスのお客様へのおもてなしです。
最後にお客様と会話します。
お店側とお客様の絶妙な関係までアートです。
10時閉店です。
電気を消して家に帰ります。
簡単に夕食してから、机に向かいます。
レコード、ギター、写真、料理日記、旅の計画。。。
一人遊びこそエネルギーの原点か。
午前1時。
本を読んでると何時の間にか朝です。
人の 日常の何んと単調なことか。
このまま終わるのは嫌だいやだ。と
明日にでもここを出て一人再びフランスに向かう?
それともベトナムで働く?
今日までしたい事、行きたい国と夢を実現したので、本音はベトナムあたりで静養?
残りの少ない日々。
熟年よ、旅に出よう。
迷う時間はもう全然ない。
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by lautrec2kagoshima | 2014-04-11 20:34

パリ18区

18区はパリでもまだまだ戦前を引きずる地区です。
観光客もいない、パリの素顔に出会える風景がそこには。
1985年に撮影したものです。
写真が語りかけるフランス人の生き方。
静かに暮らす人々の、何か凄さを感じます。
何物にも翻弄されない豊かさでしょう。
いつまでも座り、会話してる人達です
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by lautrec2kagoshima | 2014-04-10 14:12 | レストラン便り

トレトール。

最近の傾向。
自宅まで配達する。
赤ちゃんや高齢者のために配達します。
フランス時代はよく会社のパーテイでいろいろと作りました。
2通りの方法があります。
一つはここで完成させて、その料理を持参。
一つはその家の厨房で私が調理する。
お皿からグラス、材料、ワインすべてを持参します。
これはもう大仕事です。
塩コショウからオイルに始まります。
大体、他人の台所を使うのが不便の始まり。
20名の祝宴までしました。
テーブルにナイフフォークを並べる作業からスタート。
夜の7時開演だと、3時には到着します。
今回はこちらで制作したものを持参しました。
オードブル、デザートを中心に。
出前で調理する仕事は前の夜から用意周到に。
それでも忘れ物が。。
いつぞやクリームと塩を忘れてしまいました。
取りに帰る時間は往復1時間。
もう涙です。
夜9時に終わり、すべてを終うのは11時。
喜ばれるだけでもう満足です。
よばれる家は広くて豪邸?ですので仕事はし易いです。
それでも人の家で料理するのは非日常な出来事です。
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by lautrec2kagoshima | 2014-04-09 19:59 | レストラン便り

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima