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明日から新年度

ここのお客様は皆さんが家族みたいなものです。
8割がレギュラー。2割が新人の割合です。
その新人もやがて家族になります。
2歳だったあの子が今や英語の先生。
3歳のあの男の子が見事国立の医学部入学。
生まれたてのあの子が今や歯医者に。
と、子供達もレストランと並行して成長中。
レストランにはいろいろな種類の人種が集合します。
3時間の滞在でお互いに理解し合います。
食卓は誰もが貴族になれる場所です。
振り返ると、パリで生きてた私が今、ここに生きてるのは皆さんの声援、支持のたまものです。
最近、フランス映画に病的に夢中です。
若い頃のカトリーヌドヌーブの1968年の作品。
les parisiennes.
撮影場所は私の住んでたプラスドクリシー。
懐かしのカフェ、レストランでドヌーブがカフェしてます。
変わらぬパリの風景です。
今は6月の仏検準備で?映画を見てる私です。
フレンチ人生の後半。
世界を食べ歩いた。
いろいろな人に出会った。
フランスにもこれから行こう。
アジアを自転車で走ろう。
昨夜はリクエストでパエリャを作りました。
スペインにしばらく住んでた頃が懐かしいです。
これからどこへ向かうのか。
指針は霧の向こうにかすかに見えます。
白いノートに夢を書く。
それを実現する方法を書く。
30年前の手紙が大量に出て来ました。
世界、日本から投かんされた手紙です。
電子文字とは違い、魂の文字。自筆。
魂が揺れたり、笑い、悲しみ。。と複雑な模様が見えます。
今も自分の文字で書く私です。
日常に自分を表現する手段が、自分の文字です。
メールは用件だけの道具。
気持ちを伝えるには余りに軽すぎです。
30年前の恋文。
秋風が吹き始めました。
お元気ですか?
この文章に込められた愛する女性の秘めた想いの深さ。
明日から4月。
恋は春風に乗って。。
まだ見ぬ霧の向こうの見知らぬ異国に憧れます
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by lautrec2kagoshima | 2014-03-31 20:05

非競争唯一なビジネス

よく言われる事の一つですが。。
その地区で唯一の地位を獲得する、というか誰も真似できない事を仕事にする。
例えば、ジャズピアニストのTさん。
この30年間、この県で唯一に近いジャズピアニスト。
と同時にジャズピアノと理論の先生。
他に誰もいないからこそ、断りきれない量の仕事。
反対にクラシックピアノはジャズピアノの数億倍?
彼の教え子が出ても、彼を超える事はできません。
つまり、代用が誰もできない、という事実。
私もフランスを背景にこの30年間、その分野を追及してきました。
例えどんな時代でも、妥協無しの本物志向。
ここのお客様はある意味、コアな人達です。
要求は高い、前向き志向、ぜいたくの意味を知る。
とんでもなく偏向人の私は彼らに命がけでフライパンをふる。
競争相手は自分です。
わが道を歩く。
ますます偏向していく。
連休が終わるまで、気を抜けない時間。
それが終わると、自転車で一人海に行こう。
どの分野でも、プロは第一に銭を稼げることです。
稼げない人はアマチュアでしょう。趣味です。
どの世界でも、唯一の個性が大切。
one and only.
音も味も同じで、比較できないくらいの個性。
1972年ドイツ。前の夜、ユースホステルで隣の男が腕にはめてた私の時計を盗んだ。セイコーの安物を。#IMAGE|f0196856_16313525.jpg|201403/21/56/|mid|500|375#]
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by lautrec2kagoshima | 2014-03-21 16:34

来年で30周年

およそ30年間、フランス料理店運営。
まるで嘘のような時間の経過です。
いつやめてもいいとは思うこの頃ですが。
こうなると、人間、まだまだ追及したくなります。
負債ゼロ、貯蓄ゼロ、時間少々。
子供は無事独立。
夢100度。
不足してるのは自転車の空気くらいか。
とりあえず、今後フランス行きもあるし。
しばらくはフランス料理の渦に巻き込まれましょう。
円安で輸入材料は高騰するし。
現実はなかなか厳しい物があります。
そこで知恵を基礎に夢を開花させるのも面白いです。
昨夜は両手に油を付けたままライブハウスへ。
田島良一トリオのライブ。
ベースを取り出すや否や。。
さあ、MR.PCで行きましょう。
Cmのブルース。
まだまだ頭は料理が残る。
ぶいーーん、とCmのルートから思い切り7th。
スピード感あふれる田島節。
昨年はパリのモーニングなどのライブハウスで演奏した彼。
若い頃よりもスイング感の幅がずいぶん広がるね。
wave..
マッコイのモード的イントロにロンカーター風に私がからむ。
テーマをピアノとユニゾンで行く。
都内のライブで演奏してるパーカッション奏者がゲスト。
4人で始まるジャズの旅だ。何人かクラシックピアニストが来てた。
30年前もジャズしてた。
今もジャズしてる。
料理とジャズの単純な、がしかし深い世界。
春の新作。
さあ、春色の料理で明日も絵を描こう。
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by lautrec2kagoshima | 2014-03-19 21:30

旅人

1971年の秋。冷たい北風の吹く新宿紀伊国屋前。
ロンドン行きの片道券を抱きしめる。
さあ、これで日本を飛び出せるぞ。
まさに世界は自分のものだ、と思えた20歳の秋。
羽田からソビエトの古い機体に一人で乗り込んだもんだ。
深夜午前3時。
ロンドンのヒースローに着いた。
何しに来た?滞在許可証は?
どこに住むんだ?目的は?
何となく理解する英語。
それから40年の歳月。
何気なくそれ以来、アフリカやアジアも含めて日常を飛び出したけど。
そういつまでも元気じゃないし、何より気力が減る。
料理を知りたいためにフランスへ行く。
他にアジアは見知らぬ人に会いに行く。
旅人の才能か。
見知らぬ街でたくさんの人に出会う。
男も女も若い人も老人も。
ベトナムのメコンの村で偶然に葬式にも参列する。
台湾の小学校でクラスに招かれる。
車を止めてイギリスの家庭に宿泊する。
イタリアの田舎で朝まで娘と踊る。
ベトナムと中国の境である家庭によばれる。
アフリカで少年と出会い、その後結婚式に招かれる。
わざわざパリ経由で参加する。
旅は風に似てる。どう吹くのか分からない。
今年に入り、フランス映画を20本見る。
50年代、60年代のパリの風景がいい。
トリュフフォーの大人は分かってくれない、を昨夜見る。
ヌーベルバーグの始まりだ。
これをみたジャンコクトーが天才だと評価した。
モノクロの幸福と不幸の混在するまさにフランス映画。
撮影場所がクリシー広場。
私のなじみのカフェがある。何より暮らしてた場所がそこだ。
懐かしい風景が出てくる。
その前はインドシナを見る。
ベトナムのニンビン省。
タムコック川が出てくる。
2010年の秋、私はその川をベトナム女のこぐ小舟で下ってた。
若いその女に4時間漕いだ後、私は3ドルを差し出す。
何ともいえぬ笑顔が美しい。
以前、メコンの村でスイカを買った。
20歳代の若い母親。そばに乳のみ子。
暑い道沿いのテントの下。
20円のスイカ。女は私に笑顔でスイカを渡す。
こんなに美しい女を見た事はかつてあったろうか。
旅は人との出会いだ。
そのあとハノイの安ホテルでイギリス人の女にカイロを10個あげる。
どこにいく?私、一人旅でこれから中国を経由してシルクロードへ。
じゃ、寒いからカイロあげるね。
旅は面白い。
西洋よりアジアの田舎が面白い。
近い内に風にになり、見知らぬ街に迷い込もう。
生きてる時間は余りに短い
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by lautrec2kagoshima | 2014-03-17 19:52
エーゲ海のミコノス島で飯してたら。
隣のギリシャ人が言う。
トルコが無血クーデターらしい。
翌日、イスタンブールに飛ぶ予定の私。
急きょ、中止となる。
アテネの町をさ迷ううちに、チュニジア行きのバルカン航空券を買う。
安い、危ない、落ちる?
それを覚悟でソビエト製の古い機体に乗り込んだ。
チュニス空港に降り立つ。
アラブの色、アラブの匂い。
そこから東欧製の古い電車に乗る。
運命の町、エルジェェムで降りた。
ローマ時代のコロセオが立つ。
その頃は裸足で旅してた。
目の不自由な老人とメロンを食う。
当時はほとんど片言のフランス語だった。
裸足で南へ下る。
ヒッチハイクで。。
何もしない時間、人生を理想とする私は旅を生きる中心に置いた。
今でもそれは変わらない。
何も要らぬ。
何も欲しい物無し。
欲しいのは時間だけか。
人に料理で夢を贈る。
できるだけシンプルな生活。
今日の午後。
台風のような強い風の中、自転車で川を走る。
鴨達が風に流される。
抵抗しても流される。
それをいつまでも眺める。ついに笑う。
風の中、自転車は進まない。
心臓が踊る。
風に負けない、負けない。
今夜はチュニジアに手紙書き。
フランス語で書いて見よう。
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by lautrec2kagoshima | 2014-03-13 20:42

a night in Tunisia

北アフリカのチュニジアから連絡がきました。
3度も訪問した南の町、エルジェムからです。
1981年が初めての訪問です。
ローマの遺跡近くでたいこで遊んでたハミダ少年11歳。
彼と以来、手紙で交流してました。
ある時はガムが1枚同封。
彼はお父さんの後を継いで今は床屋のマスターだ。
2度目は結婚式に招待されました。
わざわざ遠い日本からパリ経由でアフリカへ。
何とも物好きな私。
砂漠の村で行われた結婚式は今でも忘れられない時間です。
星の下。
アラブの音楽が永遠性を秘めてます。
どこまでも届きそうな音は星になります。
3度目は娘を連れての故郷回帰。
村人が織る絨毯をプレゼントされました。
娘の名前を入れたものです。
2度目と3度目はフランス車をレンタカーで借りました。
砂漠を無限に飛ばします。
途中、スピード違反で検挙されるも、無事に通過。
アルジェリアの近くまで行きます。
サハラの雄大、無限、真空。
東京に帰り、その現実に戻るまで1月はかかりました。
もう1度、チュニジアへ行きたいなあ。
パリから地中海を3時間。
眼下に見える白いカスバ。
抱きしめたい地中海の町。
ハミダさんの娘が結婚するというお知らせ。
また行く?
来年なら計画立てたんですが。。
手書きの文字。
はるかアフリカからのぬくもり。
ハミダ君、いくつだっけ?
また返事しよう。
ジャスミン革命のチュニジアへ。
地中海の対岸は南フランスか。
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by lautrec2kagoshima | 2014-03-12 13:31

独学のすすめ

自分単独で学んだ事。
最初はジャズベースでコントラバス。
まるで楽譜など読めない。どうしよう?
音楽専門の本屋に行く。
お勧めは?
紹介されたのがドイツのコントラバス専門書
シュマンデル、という何だか歴史のありそうな本だった。
ドレミを低音用の読み方で覚えた。
なにしろ音楽はほとんど点数を取れなかった中学時代だ。
ジャズをしたい。
どうしたらいいのか。
和音、和声が大事だと知る。
今度は楽理書を購入。
ピアノが弾けたら分かりやすそうだった。
現実にジャズのライブハウスに行くことに。
日本のジャズベースの重鎮2人、稲葉国光、鈴木勲。
この2人の演奏を目の前で聴く。
すげえ。。
こんなのできない、できない。
演奏の合間、そのあとに師匠におどおどと質問する。
コピーしてごらん。
それからレコードを壊れるまで聴きだした。
和音の構成とブルーノートや5度、7度の解釈が分かりだす。
ソロはどうする?
コードソロじゃつまらない。
ここからドリアンやミクソドリアンの沼に引き込まれた。
しかもソロは一人の孤独な時間。
小節を頭で流しながら、ソロを歌う。
へーー、ジャズベースは深いもんだ、と今でも思う。
ジャズの前に楽器を弾けるようにならないと。
音程を作成する事。
ここがピアノなどとは大きく異なる。
特に第3ポジションあたりは、弦の強さと音域の狭さが苦しい。
だだべらべらと弾けばいい、というもんじゃない。
弾かない部分に空白にビートがうまくはまるから。
弾かない事はリズムが生きてるか、死んでるか、の分岐点。
ベース歴35年以上ですが、一度もいい演奏した記憶がない。
毎回のライブでこれが最後、と泣きたくなるものです。
それでも止めないのは何?
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by lautrec2kagoshima | 2014-03-07 20:56

パンへの想い

フランス料理に於けるパンとは?
日本料理に於ける米でしょう。
フレンチを追いかかると、パンが最後の料理です。
甘さを抑えて、料理自体の味を引き出す役目です。
フランス全土で食べ尽くした料理とパンです。
程良く固くて、目立たない味は米と同じです。
ふあふあしたパンや甘いパンはどうしても料理を拒否します。
全粒粉に自分でこさえたかんきつ類数種の砂糖煮。
南仏のハーブを加える。
焼き終えたパンをしばらく休ませます。
味見をする。
ブルターニュの海塩がうまい。
パン。
たかがパン。
されどパン。
フランスでしばらくでもパン焼きしてたのが助かるね。
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by lautrec2kagoshima | 2014-03-04 21:18

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima