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必要なものだけ、最低、必要なだけ。
例えば自動車。
走れるまで、壊れても修理する。
人間で言うと、80歳を過ぎて、病院で最後の点滴を受けるまで。
窓ガラス1枚壊れてもそのまま。
ある時、住んでた家の前で男が50年代のベンツのエンジンを下してた。
隣のベンツにそれを乗せ換えている風景。
え?まだ使うんですか?
あたりめいだよ。ボデーは生きてるよ。
1930年代のフランスの農家の風景。
農民は沢山の農産物をリアカーで運搬してた時代です。
何か便利な自動車ができないものか。
そこで傘をモチーフに4輪を取り付けてみた。
ドゴールの意見もありついに完成。
それがシトロエン2CV。
500キロに満たない軽さ。
ある時男と2人で持ち上げた事も。
その2CVが私の散歩道にたたずんでる。
フレンチブルーの30年前以上の製造。
60年代のパリの2CV.
2013年鹿屋の2CV.
しばらく車のそばで考えた。
フランス人の合理性。使い込む人種。熟年が元気な国。
簡素なメーター1つ。それだけ。しかし生卵を運んでも割れない乗り心地。
60キロしか出ない。しかし燃費はいい。修理は簡単。
今は本国でも見なくなりました。収集家の世界になりました。
道具として50年くらい使えそうな頑丈さはまさにフランス産。
美しいブルーは青空
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-30 18:02

朝の道で

毎月1度の幼稚園に通学の朝です。
坂の下にある小道。
7歳で初めて通学した自分史で最古の道。小学1年生。
ローマ時代のアッピア街道です。
久しぶりに歩いて見ました。川の水の音が同じ、木立の風景も同じ。
さて、幼稚園の坂を上ります。
これまで何人の子供達が遊んだものか。
古いタイヤでぶらり、ぶらり。
お庭の片隅にマリア様も。
冬の青い空に飛行機が飛んでいく。
果てしない異国に飛んで行く。夢を乗せて。
ベンチに座ると、木陰が揺れてる。
それはまるで人の気持ちに似てる。
自分の足を見る。
このわずか2本の足で歩いた時間と場所を想う。
冬の木は期待をさせる。
春が来るまでの時間を静かに待ってる。
人の運命は生まれた時に決まるらしい。
それを知らないから、期待と夢をもてるのかな。
春は若い芽が必ず空に向かう。
一人でもの思いにふける冬の朝です。
さあ、こども達に会いに行こう。
若い芽に会いに行こう。
おはよう。
大きな声で子供たちが反応する。
朝の1時間。7歳の道から短編な自分の物語
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-29 16:31

旅先にて

旅先で出会う多くの人達。
機内で隣に。
鉄道で隣に。
カフェで隣に。
レストランで隣に。
お互いに一人旅。
何気なく会話が始まります。
そこで終わる場合がほとんど。
そこから始まる物語がまた面白いもの。
日本人とは違い、住所交換したらほとんどその関係は保障済です。
パリからアムステルダムへの電車の中。
アメリカ人夫妻と隣り合わせに。
1時間の会話からすべてがスタート。
いつか日本にいらしたら、とアドレスを渡しました。
いつかカルフォルニアにきたらどうぞ、とアドレス交換。
その1年後。
ハロー。私です。おぼえていますーーか。
今どこですか。
ナリータ。
ええ?
今からあなたの家いきます。方法おしえてくださーーい。
狭い私の住まいに巨人2人がきました。
サーて、東京案内。
その後。もしもし。
韓国の李です。明日東京行きます。
李さんとはパリ行きの機内で隣に。
東京に来まして、焼き肉に案内です。
ハロー。
私英国人ロドニーさんの友達。
ジャーナリストです。はじめまして。
友達の友達です。
要するに住所交換は親交のしるしです。
日本人と違い、あいさつでいつかお寄りください、じゃありません。
彼らは訪問する機会があれば必ず来ます。
その私も何カ国の人の住所をいただいて、その後訪問したものか。
一番は地の果て、アルジェリア。
アルジェの駅からタクシーで探した探した。
ついにその人の家に到着です。
大歓迎でした。
訪問予定地はベトナムと中国の堺に住むベトナム人家族。
どこで誰とで会うか。
旅の面白さの一つです。
シチリアのマルコと2回の訪問。
セルジオとも2回。
英国のナイジェルとは7回。
旅で出会いその後再会。
生きる意味を含んだ再会劇。しかし今は余り住所交換はしません。メールアドレスだけです。
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-28 16:52

演奏会のお知らせ

チェロとピアノの2重奏のコンサートが開催されます。
3月31日午後2時。
会場はここフランスレストラン、ロートレックです。
チェロに原田哲男、ピアノに竹下智子を迎えての白熱な2人。
お二人ともドイツの重厚かつ古典音楽的教養を十分にたたえた実力者。
2種の楽器の醸し出す会話が見ものです。
スタンダードからおなじみの曲まで聴く人を退屈させない選曲。
何より若い演奏家のほとばしる情熱に期待。
昨年のモスクワ音楽院で研鑚を積んだ稲田夫妻以来の本格コンサートです。
前売り券2500円です。
席数に限りがありますので、ご予約はお早めにどうぞ。
2メール前の至近距離で本物の音に出会う、いい機会です。
演奏家の呼吸や心臓の音まで聴こえそうな白熱ライブが楽しみです
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-27 11:59

レシピ。

レシピはフランス語ではレサイプ、という感じに読みます。
そのレシピ。
要するに作り方です。ケーキの場合は分量がある程度決まっています。
料理は塩コショウの分量からして制作者の好みが反映。
同じレシピを10人に渡します。
10人が全員プロ、として。
しかもフレンチ10年選手で。
出来上がりました。
10人全員の味が根底から異なります。
上手いとかそういう判断ではなく、個人により味覚の広がりが。
そこが個性、といわれる部分です。
ドビュシーのアラベスク。
10人のピアニストがそれぞれ違う味を出して演奏するように。
レシピは楽譜です。
どう解釈するか。
どう感性を反映させるか。
昨日の10数台のキッシュ。
毎回のように味の持つ表現が異なります。
だから手で作るものは人間そのものなのかも。
毎晩、誰も読んだことのないダイアリー。
数十年分を手で、しかも面倒くさい万年筆で。
毎回自分の文字が異なります。
まさしく気分や体調で変化する文字は料理に似ています。
初めての料理を作る場合の注意。
そのレシピを最低10回は読んで理解します。
本番では暗記程度まで読み込んだレシピを現実化。
その前にすべての材料と器具を用意します。
3度目では何も見ないで作れるようにします
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-27 10:40

ナポリタン

昭和のおじさんとおばさんの会話です。
ね、ナポリタン覚えてる?
鉄の皿にウインナー、ピーマン、玉ねぎ。
それをケチャップで和えてさ、さらにフライパンで加熱よ。
それに目玉焼きを下に敷いて。
へえ、それ作れる?
トマトソースじゃなくて?
じゃ作ってみるよ。
湯がく塩の量は同じ。
まず玉ねぎをソテ。
それにピーマンやウインナーを加えます。
ここでケチャを入れると、ソースが枯れそう。
麺の具合を見てと。
さあ、麺を加えて更にケチャを。
そこで火を入れてソースの甘みを倍加。
卵焼きの上に、どん、と乗せる。
豪快豪快。
最後にチーズを削ります。
はい、昭和の出来上がり。
その甘さ、その懐かしさ、その温かさ。
イタリアの世界じゃありません。
こたつの世界です。
フォークよりお箸。
漬けものも美味しそう。
ご飯もいけそう。
わが日本人は偉い。
とんでもない和風パスタの世界。
早く原点に戻らないと、2度と引き返せない?
しばし昭和の喫茶店の時間でした。
水だけで彼女と3時間ねばったサテン。
優雅な時代のナポリタン。
ついでに頭もナポリタン。
能天気なナポリタン人生の午後でした
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-25 16:22

料理教室再開しました

ここのゲスト達を中心に新しい教室が再開しました。
皆さん転勤族です。
この1,2年パリ市内でいくつかのレストランで開催される料理教室。
毎日1時間から4時間までのコース。
1時間ならランチを学んでその場で食べます。
2時間なら2,3品をコースで作ります。
4時間ならシェフとマルシェで材量購入からスタート。
しかも毎回地方料理で変化します。
明日は南フランスの煮込み。その次はピレネーの肉料理とか。
そのアイデアを盗んでの展開も楽しそう。
1985年のパリ時代、バカンス気分で私も料理学校に行きました。
エッフェル塔の裏の世界で一番有名な例の学校です。
Le cordon blue.
コルドンブルーです。
高い授業料だけの価値があった?
さて昨日のメニュ。初回なので生徒さんの技量は不明です。
作り終えての会話の内容、テンポ、若い割に感嘆することしきり。
海外経験も豊かで、とにかく面白いし、好奇心も先鋭だし。
これは教えがいがあるぞ。
料理は想像と創造とが交差して生まれる個人の想いの発光体。
日常の表層部分から繰り出す一条の光。
空腹な彼らは食べた後に、深い後悔。
ああ、写真撮るの忘れてた。
それでいいのです。食べる物は写しちゃいけませぬ。
記憶して保存するのです。
記憶が再びあなたの想像を倍加させるのだから。
メコンの水の冷たさを記憶するように。
パリの暗い朝の色を記憶するように。
恋人だった女の匂いを記憶するように。
次回の展開が楽しみです。写真は2012年10月。台北の日本食堂での中華風とんかつとカレー。涙の味。
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-24 21:28

中世のハンザ同盟の日

1月25日。雨模様。
暗い朝早くに厨房に出かけた。
ケータリングの30名分の仕上げです。
朝11時に向かい8種のメニュを完成させます。
パリ時代のトレトール、と呼ばれる種類のものです。
その準備に多くの時間を使います。
ケータリングの後。
今度はパン焼きです。パンオレとクルミと果実のカンパーニュ。
温度が普通より高いので発酵し易い午後です。
いつものパンファンの方々に電話します。
そのあと、デザートの作成。
底にジェノワーズショコラ。
ムースにフランボワーズ、洋梨、桃、オレンジ。
クーリと呼ばれるアパレイユの作成。
懐かしい気持ちでババロア60個。
デザート作りも楽しいもの。
男の世界とは少し離れてはいますが。
厨房の男達は火の前に立ちたがります。
その場で、瞬間に完成させる曲芸を好むから?
今から夜の仕事。
深夜に5月のパリのオペラ座の出し物を検索。
思い切り遊んで。
思い切り仕事して。
バラ色の人生を。。。。
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-23 18:53

聖戦。

アルジェリアでの凄惨な事件を知る。
1983年しばらく滞在していたアルジェリアです。
隣国チュニジアのアルジェリア大使館でようやく取得したビザ。
在東京アルジェリア大使館でのビザ取得は到底不可能な時代です。
130年の長きにわたりフランス領。
アルジェのホテルは水は出ない、国営デパートはかなりの品薄。
カスバと呼ばれる旧市街から見る地中海の海の青さだけが印象的です。
アルジェから1300キロ。
サハラのへそで起こった事件でした。
アラブの正義とキリスト精神の戦いです。
自爆を厭わないアラブ。
人質の生命以上に価値を見出しているアラブの正義。
マリへのフランス軍侵攻やアラブの春の影響で独裁アルジェリアも窮地に。
日本人と中国人の思考回路が異なるように。
解決は自爆テロ、という思考回路のアラブ圏の国です。
何回かアラブ諸国を旅して思うのは、その思考方向と根本が理解不可能、ということです。
アルジェにも友人が今でも健在です。
しかし言論統制でフェイスブックもメールも自由に使えないようです。
余りに遠いアルジェリアです。
余りに理解を超えたアラブです。
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-20 21:35

雪の予感な夜に

フランスの貴族が元気だった17世紀。
サンジェルマンの音楽ホールでは毎晩演奏会がありました。
コーラスだけのものもありました。
そんな演奏会の後。
こんな風に彼らは料理とワインで楽しんだのですね。
昨夜もひと組は遅い時間に到着。
最新のスポーツカーをかっ飛ばして。
2人で軽くヘビーな赤を3本飲みほして。
車は置いてどこかに消えました。
早朝、夜の霧と星屑がそれを包んでいました。
今夜の騒ぐ人達の劇場です。
静かです。
3時間後。
グラスの音、ざわめき、ナイフとフォークの和音。
会話と会話の間に流れる濃厚な灯。
ああ、楽しかった。
ああ、また来よう。
昨夜のゲスト達5人の顔が月に照らされていました。
お見送りの最後のシーン。
星と月がまるで恋人みたいに。
さあ、今夜もテンションを100度に
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by lautrec2kagoshima | 2013-01-17 16:29

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima