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1月5日、ハノイの路上で8ドルで修理した靴事件。
先週、突然靴の裏に男が取り付けたゴムが。
ゴムが一人で路上に投げ出されていました。
拾い上げたものの、ま、いいかと放置。
2012年。
ハノイの靴は年を越せそうです。
2年前ロンドン行きの際に購入したものです。
毎日毎日ハードな仕事にも文句言わずに
私よりはるかに大人でした。
水に濡れても、砂にまみれても元気でした。
10年前の雨降るセーヌ河。
シチリアで購入した鞄の葬式をしました。
7,8年毎回旅に同行したオランダ製の頑丈な鞄。
パリでベルトが壊れてついにセーヌに流しました。
川の波に乗り、そのかばんはアレキサンドル3世橋をくぐります。
私もそれを追いかけます。
最後に沈んだのは、何ともミラボー橋でした。
アポリネールが詞を書いてくれそうな雨のミラボー橋。
そのかばんは今頃どこに沈んでいるのかしら。
せめて印象派の聖地、アルジャンツイユまで到達してくれたら。
2年前のパリのメトロスリ事件。
あの時の失望、落胆、崩壊、自滅、絶望、悲劇、消滅、奈落の底。
ヘミングウェイのクローズデリラの前で座り込んだ午後。
目の前にパンテオンが笑う。
その向こうにはノートルダムが無視している。
最後の朝、橋のたもとでジプシーと話し込んだ時間。
ロマのアコーデオンはいい音してた。
3ユーロ出すと、2,3曲ハンガリーの民俗音楽を弾いてくれた。
また会おう。
まだその場所にいるのだろうか。
シェイクスピア書店たもとの橋が彼の仕事場。
想像と空想と現実をテキスタイルして2012年も終わります。
硬派で軟派。
by lautrec2kagoshima | 2012-12-30 11:11

最後の晩餐2012

1.アボカドとホタテのマリネ、ミニトマト詰め。鮭のムースとパルミジヤーノ添え。パスタのフリ。
2.エスカルゴブルゴーニュバター焼き。
3.無農薬のかんきつ類と魚介のマリネ。
4.シチリアのリゾットのクロケット。キッシュ。豆のムースとチーズフライ。エビのアジア風。
5.帆立、オマール、すずきの地中海風。ソース3種。赤ピーマンのソース。アメリケーヌ。空豆のソース。
6.フォアグラのソテ。イタリア産ポルチーニ添え。
7.デザート。フロマージュブラン。イチゴ添え。ミルフイーユショコラ。
8.トリュフとカフェ。
ワイン。シャンパーニュの赤。ボルドー2004年2本。2009年2本。
準備は朝7時から始まり、午後3時に終了しました。
今年最後の仕事でした。
15名の食卓を完璧に用意しました。
2012年。
1月にハノイのフランス人シェフと再会。
アジアの香り高いフレンチと出会いました。
10月は個人のバカンスで台湾を自転車で回りました。
12月。例年になく多忙な日の連続でした。
常に本物志向26年。
来春はパリへ。
生きてる限りはこの世界を追及します。
すべてはいい人達との出会いから。
すべてはお客様が私を育ててくれます。
2012年。
皆様との出会いから始まる物語でした
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-29 18:28

終わらぬ夢的仕事

2012年最後のゲスト15名。
予算抜きの上手いもの食べたいと。
何か感動的なフレンチ食べたいと。
私に迫る緊張感。
12月2度目の食いしん坊達。
クリスマスの後は少しだけのんびり、と安心していましたが。
私達料理人を育てるのはお客様以外にありません。
過去のレシピを合成して、進化させる以外に道はありません。
気分転換に午後散歩がてらクレソン採取に行きました。
禅寺の跡地に流れる清流に生きるクレソン達。
当たり前ですが、プロ意識、プロとしての覚悟。
何としてもお客様を感動させる。
何としても喜んでいただける。
楽しさと苦しさのせめぎ合い。
メニュが決まると、もうその仕事は終わったようなものです。
今夜は深夜まで机でデザイン。
最近はB鉛筆に夢中。
絵も描けるし、なかなかの味わい
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-26 21:05

クリスマス

いつもの恒例クリスマスの晩餐が終わりました。
いつもの常連に新しいゲスト達。
それぞれに思いをこめて過ごされる聖夜。
始まる時間もまちまち。
それだけに用意も覚悟です。
始まる前の独特の緊張感。
舞台やライブ前の楽屋と同じです。
各テーブルで異なるメニュ。
今年のテーマは伝統とヌーベル、それに個性。
伝統のソースから現代のそれまで。
前夜はメニュの確認です。
そして試合開始となりました
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-26 13:56

お国柄

フランス全土のレストランを30年に渡り食べた歴史。
イルドフランス、ブルゴーニュ、ボルドー、プロバンス、ペリグー。。。
残念ながら1枚の食べた料理写真はありません。
記憶に残るのみ。
理由?
レストランで自分のテーブルの料理を撮影すること。
最低のマナーなのです。
何しに来たの?
フードデザイナー?
それとも偵察に?
フランスでは禁止に近いマナーの一つです。
大体、食事中に今食べてる料理を話題にする事。
これは会話の貧困で、まず彼らはレストランに来る第一理由は会話のため。
何を話題にするか、相手は何を希望してくるのか。
フランスを旅する日本人は食べることより、なんだか撮影に忙しい見たいです。
味覚は記憶可能。
ここは日本ですから、私のレストランでも撮影は日常。
それでいいのです。
何を食べたのか、の記憶装置として。
ただもっと会話を楽しんでほしいもの。
中には最後まで携帯をいじる人も。
それも自由。
なんでも自由。
しかしレストランではすべてから解放されてもいいか、と思いますが。
ちなみに現地では音楽もありません。
あるのはささやくような声のざわめき
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-22 08:52

最後の仕事

いよいよ定期的に来ました恒例の年末です。
27回目のクリスマス。
長生きしすぎ、と笑いと尊敬とが周囲には。
いつもの常連や新しいお客様でこの季節は混雑。
メニュは冬らしい温かい物を中心に。
今年はフランスのクリスマスを意識してのアプローチです。
味覚は一番の保守性ですから。
珍味より何よりスタンダードです。
そのスタンダードを現代風に仕上げるのが今のフレンチ。
春にアランサンドランスに会いに行こう。
ミシュランの星28個受領したシェフ。
その彼が星をすべて放棄した数年前。
値段は三分の一。
それでも半年前にしか席は取れないそう。
憧れのシェフの一人です。
深夜疲れて机でおもちゃで遊ぶ最近です
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-21 08:30

製菓人な夜

3種のデセール。
洋梨とバナナのババロア。
上掛けゼリーはブルーベリーのピューレ。
これをフランス産のナパージュで伸ばします。
甘さ控えめのまさにフランス的な香りです。
大好きなムルフョイフ。フランス語をカタカナにするとこんな発音?
これに久しぶりにクレームビュリュレ。
ベルギー産のフランボワーズ使用。
クリームに少量のバター。
ここがポイント。
製菓見習いがいたら指導して差し上げたいくらいです。
デザートは料理と違い、子供の遊びの要素が。
最近はランチの大人数が連続してるので。
同時に出せるシュークリームを毎日製造中。
カスタード毎日2リットル。
パリ時代は毎日10リットルでした。
卵100個。それはそれは眼鏡は曇るし。
重いし、卵割も大仕事でした。
これはケーキばかりじゃなく、パンオレザンとかパン向けでした。
ということで今日のランチに今焼きあがりの様子です
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-18 08:38

クレソン採取

鎌倉時代の禅寺の跡に大きな池。
自然の湧水で育つクレソンの群れ。
誰もいない静寂な世界に聴こえるのは水の流れ、鳥の鳴き声。
夏は蝉しぐれ。
春は桜が咲きほこり。
秋は紅葉。
日本の自然がまるでセットになったよう。
たまに一人で自転車でここに向かいます。
家から30分。
ここのクレソン、ひそかに何ともクレソン本来の味がします。
まだ子供が小さかった頃、近くの川に夏はキャンプしていました。
そこを寝床に朝仕事に出かけていたことも。
そんな環境に育つクレソンです。
その夜からテーブルに登場しました。
この自然な色と味に人間の微力を感じます
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-17 08:16

朝の散歩

久しぶりの天気。
当てもなく自転車に乗る。
雨上がりの田んぼ、川。
まだ路面は雨で濡れてます。
その雨の匂いがあたりに立ち込めています。
友人がこの夏過ごしたベトナムの写真2冊を昨夜堪能。
4,5百枚はあろうか、という膨大な写真。
添えられた文章がまたいい。
読書家で落語の好きな彼の文章は洒脱。
4人の家族個人旅行です。
子供たちが旅立つ前の記念の旅。
ハノイからサイゴンへ。
旅人の私が勧めた今回の旅。
知り合いのホテルにここから予約しました。
旅はその人の生き方そのものです。
1枚1枚が語りかける旅の印象。
そんな事を思いつつ、ふと川にいた鳥。
一人で何を思うのか、この鳥はいつまでも川を見ています。
冬の始まり。
公園の木も枯れて寒さに耐えている感じです。
別に遠くに行くのが旅じゃありません。
1時間の朝の旅。
昭和してる家。
数年前は床屋さんでした。
歩く。
散歩する。
一人で歩くと、まあいろいろな思いが駆け巡るもの。
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-16 12:13
確か2年前、暮らしてた18区のアベスの怪しい土産やで見つけた塔。
何も買わない主義の私が1ユーロの塔を5個買いました。
帰国後、何気に机の上に。
邪魔にもならないし、このまま私と生きてくんだろうか。
国際線予約は330日前から可能。
早いですが来年の5月連休の翌日。
成田発パリ行き。
エアフランス275便。
機材は新型A380-800.
2階建の500人乗り。ラウンジやカフェ、ついでに歩ける程の空間。
さすがに人気路線です。
ようやく5月8日の便が予約可能でした。
今回は著名な料理人達の開催する講座受講が第一目的です。
グランベフェールのシェフ達の講座です。
すべてフランス語で行われるので、トレーニングして出かけます。
最近、仕事の後、使い古しの地図を見たり。
BSパリで逢いましょう、のビストロを捜したりしています。
ますます知りたくなる料理世界です。
ついでに最近のパリのアパルトマン情報。
安い地区は安いものです。
12月。最終コーナーの月です。
せめてこの塔を見て夢を描きましょう
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by lautrec2kagoshima | 2012-12-16 08:40

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima