人気ブログランキング |

<   2011年 10月 ( 7 )   > この月の画像一覧

まだ見ぬ異郷

最近、地図を見る機会が多くなりました。
1983年、サハラのへそ、と呼ばれるアルジェリアのガルダイヤというオアシスに行こうと。
その春アルジェに到着しました。
その地点からバスだと3日、車だと2日かかる、と言われました。
バスはきつそうだし、車はレンタカーしかありません。
レンタカーの保証金が確か20万位で、なんだか危険を感じました。
ガルダイヤは冒険野郎達の夢の地でした。
とうとうその夢をあきらめて、ルノー11と言うフランス車を運転して隣国へ。
ひたすら走りました。
モロッコのフェズからアトラス山脈を越えました。
絶壁の道は凄みがあります。横転すれば谷底転落です。
マラケシに着いたのは何日後でしたか。
そこから南下すると、私の夢の地、セネガル。
ブラジルと同じくらい夢の地、それがセネガル。
旧フランス領のセネガルに関する書籍は以前から収集しています。
パリから10時間余りのフライト。
地の果て、西アフリカのダカールにいつの日か行く事でしょう。
アフリカに夢中
f0196856_2249346.jpg
になるものは再訪する運命にある、と言われます。
私の場合、生きて何が楽しみか、と言うに、それは旅です。
観光地じゃない、自分の感性で見つけた場所です。
今夜からヘミングウェイの、また日は昇る、の3度目の読書です。
ジョニーグリフィンのアルトを聴きながら。
セネガルに行くまで何度か見知らぬ町には行く事でしょう。
ダカールは大切に保存しておきます。
by lautrec2kagoshima | 2011-10-31 22:45

5年半後の祖国

パラグアイ、ウルグアイ、コスタリカ、メキシコ、コロンビア、チリ、ブラジル。アメリカ、中国、ベトナム、カンボジア、ラオス、パキスタン、チベット、キルギス、チモール、アフガニスタン、イラン、ギリシャ、トルコ、ハンガリー、ウズべキスタン、アルバニア、フランス、スペイン、モロッコ、西サハラ、ガーナ、セネガル。。。。。。。
彼の自転車用バッグに書かれた無数の国の名前です。
ボロボロの自転車に日焼けした若者の顔。
約6年前に福岡の家を飛び立つ。
そして今まさに最後の日本1周の旅の最終地点。
マグドナルドで一人で窓を見ながらカフェしていました。
私は近くで袋でパンを買いました。
2日後に福岡に到着するそう。
御帰りなさい、とパンをさし上げました。
6年間、一人でこの自転車で世界を旅したのか、と思うと、人間の凄さと想いの深さを知ります。
いろいろな人種との出会いが一番の収穫だと。
まだ30歳。いい顔してた。
なんでも出来そうな顔してた。
自分の足で自転車こいで、世界をぐるり。
形は違えど世界をめぐるのは愉快です
f0196856_8211424.jpg

by lautrec2kagoshima | 2011-10-26 08:21

アイデアの源泉

何を作るか。
素材は何を選択するか。
料理の世界にデビュしたころは、兎に角コピーしていました。
コピーもできないくらいの遠い世界の事でした。
イタリア人シェフやフランス人シェフの下で仕事しても、アイデアはありませんでした。
仕事後、いろいろな本を見ては、そのレシピの複雑さに、すぐに諦めていました。
夢中で仕事に向かうだけの時間が5年くらい。
その5年間が経過した後に、少しだけ理解が得られるように。
やがてフランスに向かいました。
そこで彼らから学んだ事の一つが、素材の取り扱いかたでした。
最後に火を入れる作業。
素材を知らないと、加熱作業は困難だ、と知りました。
また3年に及ぶ外国生活から学んだ、西洋料理の基本と考え方も参考になります。
40か国の異郷でのレストラン体験も役立ちます。
アフリカからフィリピンの島へ。
コルシカ島からエーゲ海の島々。
シチリア島の隅々を3度も踏査。
香港の裏町からバリやベトナム、果ては中国辺境。
兎に角、自分の味感覚を成長させるための旅でした。
人間の胃袋、せいぜい4,5品で満杯。
何を作るか、どう仕上げるか。
最後の仕事まで完成のない旅です。
最近、ハノイノベルチカルのシェフの影響も感じます。
一つのお皿に描く、宇宙、ガイヤ、そんなストーリー性のある作品が理想です
2011年9月チワン省自治区ピンシャンの市場にて。

f0196856_1758650.jpg

by lautrec2kagoshima | 2011-10-20 17:59
1年に一度のボジョレ解禁の日です。
今年は11月17日木曜日です。
今年から17日に参加出来ないゲストへの配慮で、18日、19日とフェアを。
ボジョレヌーボーに合う献立。
定番は鴨料理、それに新鮮な魚介のサラダ。
フランスにいる頃は、ボジョレも余り意識しませんでした。
一つのお祭り騒ぎです。
古いシャンソンを聴きながら、モンマルトルのビストロを思い出す夜の再現です。
欧州も不景気が吹き荒れています。
せめてボジョレの夜は世界を一つに大騒ぎしましょう。
ハノイの喧騒。
あのエネルギーをもう一度、自分の体内に再生させたいもの。
時間は限定、ましてや自分時間の少ない事。
次の旅に出る準備を怠らず。
これまでいろいろな旅をしました。
一番楽しいのがその計画です。
しかし2003年の旅は準備ゼロでした。
48時間前に急にフランスに案内する役が来た時です。
ホテルも何もなく、急いで成田からの全日空を手配。
2日前は計画どころじゃありませんでした。
その旅の記憶だけは鮮明じゃありません。
なんでも夢を熟成したほうが、楽しい思い出になります
f0196856_16295819.jpg

by lautrec2kagoshima | 2011-10-11 16:30

ベトナムの田舎風景

f0196856_2026362.jpg

f0196856_20352633.jpg
ハノイからバスで2時間。
ニンビン省のある村に迷い込んだ。
古いマウンテンバイクを借りて村を走る。
鶏、やぎ、水牛、鴨などが人間と共生してる。
のどかな、まるであくびの出るような空気を吸える。
多忙な日本の日常。
何かに追いかけられる貧しい豊かさ。
何かが変じゃない?
ここを自転車で走ると、村人が手を振る。
このまま変わらないでほしい、と思う。
水牛の男。
私を振り向く。
瞬間の笑い。
これほどの笑いは日本じゃ死滅してるかも。
旅に出よう。
何も考えないで、ただ未知の街を歩こう。
またこの村にいつか行こう。
by lautrec2kagoshima | 2011-10-06 20:35

歩けるまで歩こう

今回の旅はある意味、自分で理解しておこうと思いました。
平易な観光ルートじゃなく、これまでのように自分の感覚だけで歩こう。
ベトナムの国境から中国へ歩いていこうと。
これまでのように、世界を自分の足で歩こう、と。
いい歳だからこそ、これまで以上に壁の向こうを見ようと。
それには自分が風になればいいんだ、と。
何にも制約されない自由な生き方、それはジャズです。
固定されない自分の位置。
中国に歩いて行きました。
秋の風を受けてぶらぶら、と歩いて。
これからの旅は未知の世界を歩こうと思います。
後、何回?あと何十回?
今回も多くの友達が生まれました。
最大の収穫です。
言葉はパスポート。
パスポートが言葉。
裏の裏まで見るには言葉です。
冬。
見知らぬ異国を歩こうと夢見ています
この道は中国につながります。
単純な一人の男が歩いて行きました。
f0196856_2055182.jpg

by lautrec2kagoshima | 2011-10-05 20:53

辺境、朝の風景

中国のはずれに一人。
誰も知らない辺境の朝。
雨が降る。
止まない雨が深夜から降り出した。
ホテルの窓に雨が濡れてる。
朝、ホテルを出た。
掃除する女性と力車が私の前を過ぎる。
何も考えず、ただ雨の歩道に座る。
とんでもない遠い町に来てる。
シチリアやアフリカのオアシスで感じた辺境感覚。
いつかは私自身もこの地球から2度と帰らぬ旅に出る。
何も無いこの歩道の場所。
旅を終えて今一番戻りたい場所。
雨に濡れて私はいつまでもここに居たい気持ち。
先日の朝、自転車で走行中、雷に打たれた近くの場所を思い出す。
忘れられない味が路上のフォーだったり。
カフェの隣にいる女が永遠に記憶されたり。
人の印象は些細なもの。
辺境の雨は今度の旅の宝石
f0196856_21582547.jpg
f0196856_2222439.jpg
f0196856_2245536.jpg

by lautrec2kagoshima | 2011-10-01 21:59

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima