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熱い若者

昨夜久しぶりにここに来たあの若者。
確か、7,8年前にドイツに単身で向かいました。
彼のお父さんはここによくいらしてるので、彼の生活の様子はなんとなく。
今年の初めの事。
マイスターの最後の口頭試問がなかなか困難らしい、と父親。
ドイツでハムとソーセージのマイスター資格を目指しての毎日。
初めの1,2年はドイツ語に苦労。
そのうちにいろいろな地方の現場で働き、学び,ついにマイスターの合格。
最後の1年、フランスのリモージュで仕事したそうな。
その目つきがまるで野生のライオンのごとく。
その内に秘めた情熱がまるでダイヤモンドの輝き。
まだ20代の若者。
来年の春から本格的に生産開始とのことだ。
メジャーなA,という会社からも連携の話が来てるという。
貴重な情報は早くも東京まで届いている。
ドイツで心身共に鍛え抜かれた仕事人、という顔つき。
控えめで素直な若者だ。
今時、貴重な若者、というか日本人でした。
その兄さんはオランダ農業大学で学び、妹さんは、現在上海暮らし。
お父さんが10年後、20年後の未来を見据えて、海外に出した。
そのお父さん、農業のある分野では、この地方の唯一無二の実力者だ。
自分の仕事にかける夢の量がけたはずれだ。
この若者に久しぶりに会い、相当の刺激剤を散布された。
副作用がでなければいいが。。。
by lautrec2kagoshima | 2010-10-31 22:34

ジプシーのアコーデオン

アルシュベシェ橋のかかるシテ島のたもとで、男がビールを飲んでる。
朝8時、まだ眼のさめない男が機嫌よく飲んでいる。
アコーデオンを横に置いて。
bonjour,と声をかける私。
何?と言うとぼけた表情。
ね、今から日本に帰るんだけど、何かシャンソン弾いてよ。
俺様、フランス人じゃねえし、シャンソン知らないよ。
バラ色の人生、こんなメロだけど、知らない?
ああ、知らないね。
メロを歌い出す私、そのあとからついてくる男。
やがて男は完璧にそのメロを弾き出す。
3コーラス目には。、歌心まで、むせび泣くような風に。
じゃさ、ジプシーの唄弾いてよ。
きたきた、モルダウの民謡がセーヌにこだまする。
おそらく、野宿してる様子の男の雰囲気だ。
橋を渡ると、シェイクスピア書店。
ビールを飲みながら、ジプシーの哀しさを歌いあげる。
毎日ここで演奏してるの?
そうだよ。だからさ、また来てよ。
帰りに3ユーロ置いてそこを去る。
秋のノートルダム寺院の前で、男といい時間。
男が演奏中、私は隣でセーヌの流れに見入る。
さよなら。
さよなら。お金ありがと。また会おうよ。ここにずーといるよ。
私は橋を渡り、その姿を見おさめて、空港へと向かう。
わずか10分の出会い。
ノートルダムとセーヌ、そしてジプシー音楽。
旅独特の輝く風景
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by lautrec2kagoshima | 2010-10-29 21:39

コロンビアの政治犯解放

1940年代初頭、パリのモスクにユダヤ人を保護した事実。
アラブ人とユダヤ人は有史以来の民族対立という歴史。
その背景で、人道的立場を貫いたこの物語は、今やフランスの童話に。
9月のロンドン、コロンビアの若者達が、政治犯解放の演説とびらを配っていた。
トラファルガー広場の午後、観光客達が足を止める。
スペイン訛りの英語で、コロンビア政権の非人間的政策を訴求している。
熱い若者が消えた日本が懐かしい。
およそ政治や世界に目を閉じた珍しい民族だ。
フランス高校生が今でもデモに参加する。
日本程政治しやすい国はないと、という。
民主主義という名の元、愚民化政策に上手く成功した例かも。
お金に振り回され、物買いに狂い、果して最後は何処に行くものか。
死ぬまで働き、わずかな休暇だけで済まそうとしてる様子は、異国からは異質にしか見えない。
コロンビアの若者達と話すと、愛国精神が恥ずかしい程だ。
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by lautrec2kagoshima | 2010-10-28 08:29
サイゴンのホテル。
左の女性は22歳の大学生、タム。
放課後、6時からこのホテルで受け付けしたり。
アメリカ、イギリス、フランスの老若男女が集まる。
タムは仕事の合間に勉強する。
暇なわたしは、タムの相手をさせられる。
もうすぐ期末試験、労働法についてだ。
授業はベトナムの場合、英語がほとんどらしい。
小さな文字でノート一面に書いた法律だ。
1週間後、パリから帰りにタムと再会。
勉強頑張れ、とフランスからチョコをお見上げに。
こちらは暇つぶしにタムの相手をする。
それが向こうは英語の勉強になる、と真剣に話かける。
どんな暮らしの女学生?とふと、知りたくなる。
住所を教えてくれたので、友人のマイとホンダカブで探しに出かけた。
サイゴン川を越えて、はるか貧困地区の中に見つけたタムの家。
崩れそうなトタン屋根の家だ。
そうか、これからのベトナムを支える原点か、と深い気持ちに落ちた。
タムよ、夢を叶えるがいいね。
福岡行き23時の私の便。
私のバイクで送ろうか?
サイゴンの人達はバイク乗りが上手い。
しかし、事故も多いので、タクシーで空港へ。
タムは雨の中、バイクで家に向かう。
大雨の中、アオザイの娘はバイクの洪水の中に消えた。小さく消えるまで見送る。
旅の終わりにいい風景だ。


サイゴンの映画の一場面に映る。
旅の1週間を挟んで、思い出のアルバムが出来た。
別れ際、パンを私に渡す。
空腹の私は機内でそれをかじる。
タムとの記憶がパンをかじるたびに空に消える
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by lautrec2kagoshima | 2010-10-26 21:17

飛行機は空のバス

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これはパリシャルルドゴールの到着と出発時刻表です。
2,3分おきに世界のあらゆる町へ飛び立つ飛行機です。
安くて便利な乗り物で世界を走りまわる便利な道具です。
40年前、東京ロンドンの片道を13万円で飛んだ時代は夢のようです。
私の調べた日本ロンドン間の往復で一番安いのは3万8000円です。
英国ヤフーで検索したものです。
深夜発、乗り換え数回、早朝到着、という条件ですが。
暇と少しのお金があれば、今や世界どこにでも飛べます。
今回使用したベトナム航空は、行きと帰りにサイゴンで小さな旅が可能でした。
サービスも向上して、この夏からスカイチームのメンバーに。
また機内誌も楽しみの一つです。
案外、隠されてる情報もあり、暇つぶしに丹念に読むのもいいもの。
隣に誰が、どこの国籍か、若いかどうかなどで、時間が有効になるか否か。
これまでの出会い、その後、その人の国に招かれ、1週間の旅まで御馳走に。
反対に、その後、自宅に会いに来た人は数知れずです。
空の上の出会いは、時に奇妙です。
さて次回の空、どの国を飛んでるものか。
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by lautrec2kagoshima | 2010-10-25 16:55
まさに、管とはいい表現です。
単線のかまぼこを走る暗い地下鉄。
世界大戦のときは、防空壕でした。
ナチの攻撃から逃避出来る唯一の方法でした。
旧型の電車の中は、暗黒、トンネルです。
ベーカーストリートはコナンドイルで有名。
電車が停止するごとに、駅名の放送が何とも素敵です。
英国な発音に思わず、感激な単線の私。
変わらないこのチューブの暗さ。
東京とは正反対です。
積み重ねる文化、保存する価値感、不動の魂、自分サイズの時間と空間。
友人の英国人は今、エーゲ海クルーズ中。2週間。
普通の庶民の暮らしの彼ですが、無駄のない生き方から生まれる、バカンス、という美学。
毎年、1度の大旅行をしています。
何も無いけど、生きる、を思う存分に楽しむライフスタイルです。
3台の車はすべて20年以上の使用です。
買わない、変えない、最後まで質素な暮らし、憧れますね。
さて、ロンドン地下鉄、初乗り600円。
スイカを使うと、250円くらいです。
暗いロンドン、明るい東京。
暗い日本人、明るい英国人
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by lautrec2kagoshima | 2010-10-23 10:29

使い尽くす国民性

おや?5区のモベール広場でのみの市だ。
使えるのかな?と聞いてみた。
ああ、使えるよ、まだまだ。
あ、そう。
日本じゃ、近いうちにこれまでの古いテレビが、突然映らなくなるんだよ。
ええ?嘘でしょ?
デジタル化されてね、これまでのアナログがごみに。
資源ないくせに、日本人贅沢というか、愚かだね。
この古いテレビもパソコンもまだまだ現役さ。
おいらの車ね、20年使ってるよ。まだ10年はいけるよ。
人間と同じでね、車も死ぬまで使えるよ。
わーー、まだまだ使える日用品があるよ。
フランス人の合理性の真髄だね。
がらくたじゃなく、使用に耐えられるものばかり。
英国じゃ転勤異動の際、近所の人達がそのお手伝いに。
理由。
不要な物を頂けるから。
そういえば、英国の田舎には、無料の不用品コーナーがあった。
捨てないで、最後まで使う。
日本の車解体屋。
新車みたいなのまである。
先進国で一番早く、沈没するかもね。
これぞ、日本沈没。
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by lautrec2kagoshima | 2010-10-22 10:56

旅人あるいは浮浪者

今朝近くの24時間スーパーに出かけた。
ミルク買いに。
入口の前のベンチに自転車が。
前も後ろも大きな荷物が積んである。
毛布、ビン、箱、期限切れの弁当など。
中年の男が座り、なにやら食べてる。
どこから来たのか、どこへ行くのか。
私と同年齢かもしれぬ。
寒い朝、暖かい陽を浴びている。
偶然にも私と目が合う。
お互いに微笑でつながる。
そのまま私は店内に入る。
ミルクと大きなパンを買う。
再び、その男の前を過ぎる。
その大きなパンを男に渡す。
同じ微笑が私に戻る。
その時間、わずか3分の劇。
車の中から振り返る。
男は自転車であてもなく、どこかへこぎ出す。
今夜は何処に寝るのだろう。
誰もがいつこの立場に置かれるのか、誰も知らない。
いい顔してたこの男の人生。
仕方なく旅に出ざるを得ない人と旅に出たい人。
両者には大した距離など無い。
古い自転車だけが頼りの放浪だ。
あてもなく、ただ毎日の移動で終わる。
案外、普通の人の毎日も内容は大同小異。
しかし、寝泊まりの場所がないのは哀しい。
by lautrec2kagoshima | 2010-10-18 21:28

中国化する欧州

チャイナマネーが今や世界の中心に。
これはロンドンのソーホー地区。
10年ぶり行きますと、何?ここは大英中国か?
ある地区は香港です。
私もランチに中華しました。
大陸からの大勢のチャイナ人、団体でワイワイ、と食らいついています。
パリのいたるところ、チャイナ人団体様です。
パリ市内もカフェが閉店して、そのあとに中華店がオープン急増です。
アフリカもチャイナ人が急増し、ニジェールにもチャイナタウンが登場。
世界が中国化するのは時間の問題です。
これからは中国と仲良くするほうが賢明?
しかし、あまりの民族性の違いです。
ちなみに中国人の中に潜り、ワイワイと食べるランチは楽しいもの。
フランス人と食べるフランス料理とは別世界で、なんだか死に物狂いで食べています。
ちなみに、その店は1000円でバイキングです。
日本人の私はただの1度で終わり。
かのチャイナ人は何度往復したものか。
1000円で死ぬまで満腹する姿は、戯画です。
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by lautrec2kagoshima | 2010-10-17 07:41

le petite journal

サンミシェル大通りにあるジャズクラブ。
渡仏前に、9月19日のライブを探していました。
オロール4重奏団です。
オロールはジャズバイオリニスト。
メールで連絡し、交流してたので、初めての出会いなのに、いきなりキスされました。
さすが、フランス人女性です。
2人のギターにベース。
たまに彼女のボーカルが泣かせます。
1930年代のスイングジャズ、ギターはジャンゴラインハルトです。
4人は世界的なグループで、3年前は銀座ジャズ祭にも招かれたそう。
息の合う4人の演奏は、スリルがあり、ドラムレスが効果的です。
狭いクラブは、成熟したフランス人で埋まりました。
ぐんぐんと調子の上がるバイオリン。
まるで踊るように弾きまくるバイオリンは子どもの玩具です。
深夜、クラブを出ると、パンテオンが闇に輝き、カルチェラタンそのものです。
おや、英国製のスポーツカーが道端に寝てるぞ。
幌無しで。いたずらされないかな?
暗い夜道をホテルまで散歩。
いい音楽の後は、気持ちがいいものです
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by lautrec2kagoshima | 2010-10-14 21:50

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima