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24歳のレストラン

1986年5月1日に開店したロートレックです。
24年間生きてきました。
というか、今思うと、生かされてきました、が正解です。
最初から小さなお店を出来るだけ、小さく、がしかし、中身は濃く、と計画。
見本はパリにある100年以上生きてるレストランでした。
規模は変わらず、内容は進化、という構図です。
音楽ならピアノトリオ、大きな楽団じゃなく。
英国やフランスで生きて来た私は、ソリストが理想です。
周囲の空気を読んだら、個人が死ぬ、というフランス人が理想。
24年間、よくもフランスに通いました。
時間と経費、フランス料理は文化、現在、本国ではフランス料理を世界遺産に、との動きも。
今年は一人、パリの若い時代に歩いた道を歩こう。
仕事帰りに疲れ果てて、座り込んだカフェに行こう。
シェフ達に会いに行こう。
25年目の姿勢。
退屈させない唯一の場所、思い出のテーブル、現地仕様のお皿。
まだまだ進化です。
果てしないジャズのアドリブと並行して。
25歳はまだ青春の最中です。
生きた、料理した、ジャズした、旅した。
この4点の組み合わせが私です。
高等な遊びにうつつを抜かす馬鹿でありたいものです。
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by lautrec2kagoshima | 2010-04-30 21:57

林道に迷う

ロシア製の3輪バイクのサイドカーに乗り込みました。
丸裸の無防備な着席感覚です。
隣の運転手の意志にすべてをゆだねる珍奇な乗り物です。
先週、マウンテンバイクで走りぬけた道。
エンジンで走ると、実に早いものです。
そのあと、しばらく道に迷いこんだ2人のロシア人。
道なき道をロシア人はどこまでも走ります。
走る、というより石ころや泥沼を1秒毎に避ける作業です。
ワザワザ、こんな道なき道を選んで、多大なる負荷を感じながらの遊び。
まるで自然との闘いです。
男の遊びのある意味、極みでしょうか。
それは計画もなしにシチリアやサハラ砂漠を旅する私の遊びにも似ています。
丸太の敷かれた出来たばかりの林道。
雨や湧水でぬかる道。
眼前に大きなくぼみを見つけると、思わず身構える。
頂きから見える錦江湾や対岸の町。
時間感覚さえも消えてしまいます。
そうか、今度はマウンテンで走破してみよう。
馬鹿げた遊びこそ一番の快楽です。
3時間の泥んこ遊び。
それを教えてくださるロマノフさんに、スパシーバ。
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by lautrec2kagoshima | 2010-04-26 07:26

自転車で山に迷う

休日の朝。
たかくまに自転車で向かいました。
片道4kiroの道です。
竹林と春の新芽美しい森、そして大好きな廃屋。
その廃屋をのぞこう。
あるある、昔の箪笥や本や柱時計。
クンクン。いいにおい。昭和の呼吸停止の空気がする。
カレンダーが1986年で停止してるぞ。
そうか、おいらが華のパリ時代か。こんな山にも1986年が来てたのか。
畳もふすまも。そのままで死んではいない。
戸を閉めて自転車に戻りました。
前を見ると、坂道の長さにうんざりです。
引き返そうか。簡単にあきらめる自分に幻滅です。
漕いだり、押したりと2時間余り。
誰もいない森の中、時折、鳥達の啼き声が響きます。
遥か山の下から拡声器の声が、がーーんと響きます。
無粋な人口的な音です。
そうか、市議会選挙の候補者達の美辞麗句の連呼です。
もう一つ大きな再開発ビルを作れば、この町はさらに有名になるのに。
税金のすべてを投入して、大きな箱を作れば、景気良くなる、という人がこの町には多い。
などと、拡声器の声を聞きながら、他愛のない事を考える。
いよいよ、高い頂きにちかずく。
もう、下界の雄たけび、正論、雄弁は聞こえない。
山の静寂、。メメントモリ。思わず死を思う。
このまま、山の中に迷いこみ、そのまま天に召される。
頂きから眺める風景。海が見えた。
誰も居ない。そこにはただ風が吹くだけ。
自転車で上りつめた頂きに一人座り、それを仰ぎ見る。
先週亡くなった韓国の禅僧の精神を思う。
無所有。
昨夜、所有するレコードや本などを久しぶりに処分しました。
毎日毎日、身軽になります。
自転車で山に迷う。面白い遊びです。
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by lautrec2kagoshima | 2010-04-19 14:38

トレトール

この数年、ランチのケータリングの注文があります。
おもに会議に使うお弁当です。
フランス時代はよく、このケータリングを作りました。
エクレア600本とカフェとか、サンドとイチゴタルトとか。
時にビストロ風の軽食とか。
朝早い時間に配達ですから、前の夜の準備に相当の時間を要します。
親戚が都内のミシュラン指定のフランスレストランでスーシェフしてた頃。
週末はいつも、フランス大使館へケータリングしていました。
単に料理代だけじゃなく、料理人やソムリエ派遣の人件費まで含んでたそうな。
私のお店でも、個人でテイクアウト注文とかもあります。
配達までの作業は、案外に面白いものです
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by lautrec2kagoshima | 2010-04-15 07:51

リビアはどこ?

リビアの正確な位置を知る為に、地図を開いてみます。
チュニジアの隣です。
何回も訪問したチュニジア南部の町、ガベスのそばです。
国境を超えようとした事も。
ガダフイの独裁国家としても有名です。
近年、西側諸国からその汚名は排除されました。
以前、ローマの空港でイタリア軍から厳しい取り調べを受けるリビア人を見たことが。
テロリストと赤い旅団の関係などで、旧イタリア領のリビアは深い関係があります。
アルジェリアの入国に際して、在日本大使館で苦労したことがありました。
どのルートで、何の用事で、だれと会い、どこに宿泊?
英語、フランス語の2つで文書作成を強要された記憶。
私の友人もリビア入国のビザ待ちです。
さて、いつになる事か。
原油埋蔵の豊富な国です。広大なサハラに眠る原油採掘の学者です。
アラブは2度目らしいですが、原理主義のリビアはアルコール禁止国。
そこで非アラブ系は自宅で密造酒を作る事から始まりらしいです。
地中海に面したリビア。
原油より、莫大な遺跡を見たいのが私の本音です。
一度、青い地中海を背景に遺跡に立ちたいもの。
何しろ、回教の国。
日に5度のモスクからのコーラン放送。
朝暗い内に、耳元で響くコーランは快感です。
アラーー、アクバール。
コーランを持つ数少ない日本人の私です。
アラブのモスクで購入しました。
尚、日本人パスポートにアラブ語での身分証明添付が義務つけられています。
費用として1000ドルが必要です。
よくある外貨稼ぎの一つです。
私もアルジェリアで強制的に2000ドルを両替させられた事が。
アルジェリア貨幣はスイス銀行でしか両替不可能でした。
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by lautrec2kagoshima | 2010-04-11 08:07
1888年創業のパン屋。
1月に訪ねた時はお休みしていました。
昨日の朝、雨の降る桜並木を過ぎて、ようやく。
椿山荘そばの、本当に目立たないパン屋です。
飾り気のない、ただ焼いたパンを並べただけのウインドウです。
奥にカフェがあります。
注文して、自分で取りに行くセルフカフェです。
茶色のシートとテーブル。
暗めの照明と大きめの窓。
外にもテーブルがあり、屋根付きです。
大きな木が数本、そこに野鳥が来て、朝から啼いています。
勿論、フランスやイタリア同様、音楽という野暮なものは流れていません。
フランスのレストランは音楽など流しません。野暮らしいという考えからです。
静かに読書する夫人、パソコンに向かうビジネスマン、外でたばことクロワッサンの女性。
何の音のないいい空間。料理人らしき男がフランスパンを大きく抱えて帰ります。
静かにほっといてくれる成熟したお店はいいもの。
余計な、過剰なサービスよりはるかに快適です。
この4月からANAはドリンクサービスも含めて全廃でした。
案外これも快適です。
サービスとは?考えるに値する目に見えない価値観の世界です。
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by lautrec2kagoshima | 2010-04-06 07:50

春の海から

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内之浦沖で釣れた鯛とにべが来た。
見るからに、引きが強そうなサイズ。
素材がいいだけに、その良さを生かす方法を考える。
火を通す事くらい、難しい作業はないからです。
その新鮮味を生かしつつ、そこに工夫が求められます。
さばく途中でしょうゆです。
まだ海で呼吸してたのか、と思うほどです。
熟成する3日目が最高に上手いものです。
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by lautrec2kagoshima | 2010-04-04 04:49

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima