悪魔の誘惑
2008年 11月 04日
いくつかの業者、東京からの継続的案内。
それは何か?
牛の赤ワイン煮、オマールのフリカッセ、グラタンドフィーヌ、ミルフイユ。。
全て出来合いの、ただ温めるだけの完成品。
何も作らなくても、誰でもただお皿に乗せるだけ。
この町の業者いわく,私のレストランだけが、一つも出来合いを使わない。
この当然すぎる職業観念が失われて久しい。
ひどいレストランや料亭は8割以上が出来合いだそう。
ただ美しくお皿に乗せる。
これだけが仕事らしい。郊外型のドライブインなら分る。
安くて早くて便利で。
しかし、一応、レストランとか懐石と銘打つ以上、プライドが欲しいものだ。
料理人の堕落はインスタントに走る事から始まる。
東京からの案内も写真はきれいだし、使いたい気持にさせる。
しかし、ワザワザフランスまで暮らし、通い、それこそ家2,3軒分の投資。
死ぬまでその誘惑には乗らない。
これでも意志は強い方だし、何より私に伝授した多くのフランス人に申し訳ない。
ますます手抜きの料理店が増えては消えるだろう。
志の高さとお店の伝統は平行すると考える。
99人の素人が騙せても残り一人のプロに見抜かれたくない。
これは音楽も同じ事だ。
今朝も誘惑する業者が来た。
追い返した。2度といんちきな出来合いを見せないで。
2006年の春、本物の洗礼を浴びた注目のパリ11区のレストランにて。
それは何か?
牛の赤ワイン煮、オマールのフリカッセ、グラタンドフィーヌ、ミルフイユ。。
全て出来合いの、ただ温めるだけの完成品。
何も作らなくても、誰でもただお皿に乗せるだけ。
この町の業者いわく,私のレストランだけが、一つも出来合いを使わない。
この当然すぎる職業観念が失われて久しい。
ひどいレストランや料亭は8割以上が出来合いだそう。
ただ美しくお皿に乗せる。
これだけが仕事らしい。郊外型のドライブインなら分る。
安くて早くて便利で。
しかし、一応、レストランとか懐石と銘打つ以上、プライドが欲しいものだ。
料理人の堕落はインスタントに走る事から始まる。
東京からの案内も写真はきれいだし、使いたい気持にさせる。
しかし、ワザワザフランスまで暮らし、通い、それこそ家2,3軒分の投資。
死ぬまでその誘惑には乗らない。
これでも意志は強い方だし、何より私に伝授した多くのフランス人に申し訳ない。
ますます手抜きの料理店が増えては消えるだろう。
志の高さとお店の伝統は平行すると考える。
99人の素人が騙せても残り一人のプロに見抜かれたくない。
これは音楽も同じ事だ。
今朝も誘惑する業者が来た。
追い返した。2度といんちきな出来合いを見せないで。
2006年の春、本物の洗礼を浴びた注目のパリ11区のレストランにて。
by lautrec2kagoshima
| 2008-11-04 23:10
| レストラン便り