零度の厨房で

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1月15日。
朝7時半。
昨夜用意したパイ生地でリンゴタルトを仕上げる。
その間にバターを室温に戻す。
古典風チョコレートケーキを焼く用意。
30年間、同じレシピで焼いてるフランス菓子。
このケーキを求めて20年ぶりに来店した人もいる。
味覚の記憶は怖い。
サイゴンであのカニチャーハンを血眼で探した私にはその気持ちがわかる。
最初はチョコレートケーキを焼く。
温度が絶妙。
油断すると、焦がす。
途中で温度を下げる。
パイにリンゴを詰める。
その間にキッシュの生地をパイ皿に10台延す。
気温が5度に上がる。
どれどれ、いつものカフェオレを飲むか。
Cdで何気なくフランスの物語を聴く。
寝ぼけた頭に反応しない。
寝ぼけてなくとも反応しないが。
やがて11時の鐘が鳴る。
習慣で朝はいつも早い。
前の夜がどんなに遅くても。
こうして毎朝の仕事が30年。
若い頃は5時からしてた。
眠るよりも仕事が優先してた頃。
最近、野菜を作る若い人と知り合う。
若い人の中には、俄然、我々をすでに超えた人もいる。
未来への展望が明確だ。
こうするんだ、という明確な計画、目的。
いろいろな野菜をいただく。
野菜を見て、創造力が飛び出す。
育てる。
採取する。
野菜をフランス風に味を加える。
その間には経験、知恵、アイデア、情熱、最後に野菜の命。
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by lautrec2kagoshima | 2016-01-15 20:54

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima