無意味な休日?

朝早く起きてバスに乗る。
目的は特に無し。
海を渡る。
駅に到着。
5分内に乗れる電車に飛び乗る。
40分後に初めての海の町に降りる。
朝10時前。
海に向かい歩き出す。
空は青い。
気温は30度。
市内を歩くが、人はほとんど見えない。
時折、老人がとぼとぼ、と歩く。
やけに病院と老人施設が目に入る。
その施設に間に葬儀屋が営業してる。
地方の典型的な風景を歩く。
雨の日は洗車半額、とガソリンスタンド。
葬式予約承ります。
誰もが死ぬんだけど、なんだか吐き気のするコピー。
川内原発まで7キロ、の張り紙。
そばに来ると、現実味が倍加する。
知らない街をとぼとぼと歩く。
ある日の午後、ママンが死んだ。
アルベールカミュの異邦人を思う。
アルジェのオランと言う町が舞台だ。
1983年、私はその町にいた。
アルジェの駅から鈍行で向かう。
その日も暑い日だった。
帰りに大きな本屋に立ち寄る。
カミュの異邦人のフランス語版を見つけた。
ある日ママンが死んだから始まるノーべル賞受賞の名作だ。
帰りの船の上。
19世紀のバルビゾンの空を思う。
2000年頃にナポリからシチリアに渡るフェリー甲板を思い出す。
思いつめても想いつめても手をもつかめなかった非劇の愛が重なる。
海を何も考えずに見入る。
夜遅く家に帰る。
小さな旅も旅の一つ。
カミュは若くて自動車事故で死んだ。
あれは名作だ。
また小さな旅に出よう。
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by lautrec2kagoshima | 2014-07-22 20:19

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


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