軽蔑

ゴダールの作品、軽蔑を見る。
ギリシャ神話のユリシーズと現代を並行させながらの映画。
実験的な、あの時代なら前衛か。
ギリシャ悲劇の一つ、男と女の時間と心理の駆け引き。
それを演じるのが29歳のブリジットバルドー。
妖艶な姿態。
その語り口。
古代も同じようにまず女が男に飽きる。
それが不滅の法則か。
それを男が嘆く。
嘆くだけじゃない。
まさに復縁を迫る。
迫るほどに女は逃避する。
最後に男に一言。
軽蔑。
女は新しい男と去りゆく。
赤いアルファのスパイダーでイタリアを走り去る。
そのあと。
自動車事故で2人はあの世へ。
ギリシャ神話を映画で撮影しながら、今の物語は展開していく。
事故の後、再び神話物語の撮影開始。
フランス映画は、その会話一つ一つが絵になる。
背後を想像させる。
その目が実に会話をしてる。
男と女は1度幕が下りると、もう2度と上がらない。
それ以降は単なる惰性と時間の浪費にすぎない。
軽蔑。
まるで哲学書に似てる。
乾いた会話と短いが濃密な内容。
フランス語独自の完成度の高い言語的な比喩がいい。
バルドーはけた外れの美しさだったんだ。
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by lautrec2kagoshima | 2014-02-23 20:58

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


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