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一皿の量について

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一皿の量はどれくらいが適量なのか。
個人の胃袋で異なる、を前提に。
元来、フランス料理腹8分目、と言われます。
という意味は満腹の少し前くらい。
また食べるスピードで満足感は大きく異なりますが。
フランス本国では大衆的なお店はその量は今でもかなりのもの。
また星ありや、ゴミヨー、クレベール選定のお店はその3分の一程度。
私の感覚では、あまりの量の少なさは味わうまでに至らない。
あまりの量の多さは味覚を破壊してしまう。
そこでヌーベルクイジーヌが1970年代に登場しました。
懐石の影響で、少しずつ味見していく、という手法です。
ただし、フランス人は何より会話が第一。
味わう、という行為にはあまり意味を見出しません。
なので現在は前菜とメイン、この2皿が主流です。
1皿と会話とワインで1時間の旅です。
兎に角、会話するためにレストランに行きます。
週末は食いしん坊達が集まりやすい時間です。
3皿程度で3時間。
会話と会話の途中で食べる、飲む。
私達料理人も丁寧な仕事が可能になります。
ところでこのカフェ。
テーブルが狭い、という理由で1割引き。
顔が壁と30センチ。
この狭さを割引で勘弁。
オーナーの心意気がいいですね。
by lautrec2kagoshima | 2013-02-25 20:27

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima
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