スイカの午後

パリ5区の19世紀の古いホテルの部屋。
歩き疲れた私はマルシェでスイカを買う。
そういえばスペインのグラナダでも、チュニジアの砂漠でも、ベトナムのメコンでも。
何?そうスイカを思わず購入してたぞ。
スペインじゃ風呂に水を張り、丸ごと冷やした。
使い捨てのナイフでグサリ、と切断。
のどが渇いた、という理由じゃなく、誰も知らない異邦にいる、という自分の存在確認か。
最近、ニコンのF100を入手しました。
最後の銀塩カメラの名作です。
もちろん、白黒で写す道具です。
巴里時代、ミノルタで50本のモノクロで撮影しました。
30代初めの若い感覚で写したものです。
今じゃ到底、写せない鋭角な風景です。
この年齢でパリを写そう、と準備中。
特にまだ暗いパリや深夜に沈みそうな裏町を写したいもの。
2010年の秋。
朝日に幻影されたノートルダム寺院の何とも感動的な色。
その隣でジプシーが私に弾いたロマの曲。
若い頃に女と深夜に肩並べて歩いた同じ場所だ。
今にもプルーストが出てきそう。
今にもフィツジェラルドラルドが笑いだしそう。
パリは白黒が似合う。
背景にはアンリサルバドールの枯れた声がいい。
パリは悪魔の棲む街。
昼間は貴族の匂い。夜は娼婦の甘い香り
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by lautrec2kagoshima | 2012-04-19 15:59

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


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