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舞台は真冬の釜山

元旦の夕方、とぼとぼと釜山の裏道を歩く私。
旧市街で家並みが複雑なため、自分の安旅館を失う。
すみません、三和旅館探しています。
ああ、連れていきますよ、と初老の男。
私、延岡で育ちました。
かなりの日本語を話せる人だ。
ここで主人公はいつもの気を許す場面。
ここですよ、とその男。
カムサンミダ。
ところで夕飯まだでしょう?
いいところご存知ですか?
ああ、地元だし、詳しいよ、と男。
海辺のひなびた地元民でにぎわう食堂へ。
なにやら韓国語で注文が始まる。
ひらめ、かに、あわび、新鮮な魚介が並ぶ。
刺身も大盛りだ。
男は大瓶の焼酎を頼んだ。
おあいそ、と私。
赤ら顔の男はさっさと出て行く。
ワー、高いよ。
すでに手遅れ状態です。
チュニスの教訓、役立たずです。
翌朝、田舎へ向う釜山駅での事。
すみません、少しお金貸してください。
これも初老の男。
私を信用して。これが住まいの住所です。
1000円出すと、もう少しだけ。。
韓国でもむしり取られそうになりました。
旅に出たら無心される事の覚悟です。
インドの喜捨と思えばいいのでしょう。
by lautrec2kagoshima | 2009-02-18 17:49 | レストラン便り

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima
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