絵は旅の途中によく描く。
で、東京の新仕事場のカフェオーナーから、5月メニュをイラスト依頼。
こちらイラストレーターじゃないけど。
私のいたずら書きを見たのが運のつき。
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絵は子供の領分。
絵描きは長生きするが、作家は短命とは普遍の事実。
絵描きは苦しまない。
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作家は自分の魂を削る難行だ。
しかも、絵描きは訂正が容易。
文章はプロットから変更せざるを得ない。
ただし、普通人でも、手書きで何でもいいから、書いてみる。
すると、意外な自分に出くわす事もあり得るから面白い。
で。夕方、コピー紙に想像で描き始めた。
適当、色彩、構図、準備なしに進行。
何がどうなるのか。
まるで私の人生みたい。
変に生まれて、変な方向に、たどり着くのはどこ?
自分の骨の一部をセーヌ河に、なんて考える時も。
ま、一応、描いてみたら、こんな風になった次第。


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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-20 21:21

なりたかった職業。

なんで料理人になったのか、と、一番多い質問。
ロンドンで学生時代フランス料理でバイトしてたから?
いいえ。
ちょうど20歳の1月の成人式の日。
暗い地下の厨房で朝から玉ねぎを剥いてた。
大きな袋一つ。
まかないに牛の赤ワイン煮が出る。
バゲットと食べる。
うん、うまいもんだ。
イタリア料理店ではカウンターで働いた。
英国紳士がいつも私のために新聞を置いて行った。
彼は一人で紅茶を飲みにきていた。
で、今の仕事の動機?
かっこよくいうと、食文化はあらゆる文明の中で最古なんだ。
その最古を探る旅をギリシャ文明から紐解いた。
北アフリカ、ギリシャあたりの古代ギリシャ、ローマ時代の遺跡を巡る。
博物館でその時代彼らの食文化と器を見る。
すると、何を食べていたのか、が面白くなる。
じゃ、それを自分で作ってみよう。
そんな単純明快な理由。
大学生の頃はジャーナリスト志望で世界を歩きたかった。
でも、この仕事も世界を歩くのも仕事となる。
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第2の希望職は郵便配達。
アメリカの小説、郵便配達夫は2度ベルを鳴らす。。。。
1990年代はまだメールのない頃。
自分の想いを相手に託すには郵便しか方法はない。
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その想いを届ける仕事だ。
芥川龍之介は手紙を書くのが楽しみだった。
彼曰く、つまり、自分自身に書いてるんだよね、と。
フランスの配達夫は田舎では、病院と連携している。
つまり、薬を一人暮らしの人に届けるのだ。
この自転車は電動。
買いたいので配達夫に尋ねると、本局にどうぞ、と言われた。

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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-20 11:00

Woman expo Tokyo 2018

今朝,講演される女医さんの依頼で,腸にいいメニュを作った。
昨夜の疲労を海に捨てに今朝、走った。
新緑がまぶしい。
帰るや否や、その料理に向かう。
3品。
誰でも作れるものばかり。
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家では複雑な料理は日常ではなかなか。
腸を目指すと、回答はAIより早く出てくる。
このメニュは誰が食べても理解できるものだ。
ひよこまめ。トマト、きゅうり。玉ねぎ、レタス、パプリカ、鳥ミンチ、バナナ、黒糖。
ヨーグルト、ニンニク、赤唐辛子、チーズ。
その素材で向かう。
要するに、手早く味を表現できる素材ばかり。
撮影はレストランの庭で。
センスのいい春娘が手伝いに来た。
撮影後は全部食べていいよ、が条件。
終わるや否や、その場でたいあげる。
雲のない青空。
海で波の寄せる音が太古の時代を思わせる。
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永遠時間。
波打ち際で砂に字を書いた。
その途端、文字が消えた。
食べたら消える料理、出会ったら消える恋。
波と似てる。
さあ、レシピを書こう。

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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-19 15:39

いざ江戸へ

ちょうど2か月前は東京経由パリ。
今日は東京まで。
やるか、やらないか。
単純細胞の私の洗濯は極めて簡単。
したいことだけをする。
何も分からない環境の下で、自分の仕事をカスタマイズ。
2度目の夢追いかけ人。
今回もフランス行きと同じトランク。
中身?
パンと大麦入りクッキーのみ。
だから軽い。
今朝は早くに覚醒した。
あんたはいつも覚醒状態じゃ、といわれる。
正解である。
昨日の午後。
子持ちの女性の生徒さんが、意外な夢を語った。
チグリス、ユーフラテス文明に関心があるんです。
おう、4大文明の一つだ。
イラン、イラクあたりの文明だ。
どうして?
ロマンを思うのです。
3人の小学生の子供を育てながら、そんな夢が。
そうだ、夢は一番面白い。
そして夢を追いかける。
結果はそのあと。駄目でも後悔しない分、成功。
さて、服を取りだし、靴、なんだ、1足しかないか。
考える前に行動する人生。
靴が右左違う事や、イタリアでホテルに預けた旅券を忘れたり。
去年はアルビのホテルのホテルの部屋のキーを持ち帰ったり。
じゃ今からまるでカンボジアの森にも思える高隅をバスで。
参勤交代、
日本橋へ。

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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-15 07:10

朝の海

春の朝。
自転車に乗って30分離れた海に行った。
2月のブルターニュ以来の海だった。
ただ砂浜に座る。
風、波の音、たまに鳥の鳴声。
だそれだけ。
旅にでると、いつも海に行く。
なんせ、私の旅は24時間暇だし。
ベスト10.
第一位。バリ島の夕日。
第2位。エーゲ海ミコノス島の海。
第3位。ナポリの船着き場。
第4位。シチリアの海。
第5位。ポルトガルサグレス岬の海。
第6位。コルシカの海岸。
第7位。ニースの石ころの浜。
第7位。英国南部ボンマスの砂浜。
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第8位。バルセロナの港。
第9位、ブルターニュ、カルナックの海。
第10位。種子島のポルトガル人が漂着した岬。
以下省略。
夢。気にいった女性と手をつないで砂浜を散歩する事。
日本語、英語、フランス語、どれでも可。
到底叶いそうもないので、三途の海をお気に入りの女性と手をつないで。
ということは曽根崎心中の世界か。2016年冬。カルナックのヨットハーバー。私の所有するヨットはここに係留した記憶はない。

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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-14 08:29
20代、ジャズベースで都内のライブハウスで深夜まで狂喜してた。
ジャズじゃ食えないから、昼間は眠い顔で働いてた。
ピットインの歴史をネットで探した。
ベースに私の名前があるではないか。
ここで演奏する。
もう未来が見えるのも同然。
私のグループのメンバーは今や我が国の有名人だ。
日野照正や渡辺貞夫、ベース界の重鎮、鈴木勲。。。
鈴木さんにベースがうまくなるには?と聞いてみた。
練習と女。
あの頃のジャズ音楽家は政治的、文学的な人が多く存在した。
戦後の無頼派太宰治の如し。
3年くらい、ピットインでベースを弾いた。
いつの間にか、若い娘たちに取り囲まれた。
ジャズミュージシャンはなぜか、もてはやされたもんだ。
あの頃、ベース担いで新宿駅を降りて、紀伊国屋方向歩いた。
当時の仲間たちも若くで命を落とした人もいる。
トリオを組んでいたピアニストも26歳で亡くなる。
東大2次を落ちて、ジャズへ沈んだ奴。
才能抜群だった。
もう一人は東大大学院の原子力専攻を中退。
クラブのピアニストになる。
手取り10万。
それでもジャズが彼を射止めた。
ジャズは身を滅ぼす麻薬だった。
整形の医者を辞めたピアニストもいた。
奴は肩こりがひどい、とこぼしてた。
そうか、私はジャズから逃亡したんだ。
今は遊び程度にジャズ遊んでいる。


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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-12 21:33
ここはすでに仏国。
雨に打たれた子猫、ヘミングウェイの短編の主人公の猫。
その猫そのもの。
電車を降りる。
サングラスのいかした仏女が駅頭で待ちわびる。
挨拶もそこそこに、例の抱擁とキスが来る。
何度経験しても大和人には似合わない。
言語族の彼らは、寝室会話にも個性が出る。
世界一、恋愛を愛する国民だからね。
と、言うことで、メラニーのゴルフに乗り込む。
真冬のラボールの海辺で散歩となる。
2人でふざけ合い。笑合う。
仏語モードがなかなか出てこない。
翻訳機がさびだらけ。
潮風が遠い国に来たもんだ、と私を脅す。
異国に溶け込むには2日はかかる。
溶けたが最後。
いつもの冒険家に変身。
午後、2人で寿司の材料を買いに行く。
その前にランチ。
思うに、フランスにいると、まるでフランス映画を撮影してる気分になる。
さて、いつものマルシェに行こう。

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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-11 11:55
無事に着いた、はいいが、ホテルは確か駅のそば?
雨は降る、気温は真冬。傘はない。
最悪の3拍子だ。
靴は濡れて、おまけに寒い。
もう帰りたい。おんぼろの家でもいい。
泣くに泣けぬ。
若い人にホテルの地図を見せる。
携帯ですぐに位置を探索、発見。
ようやくぼろホテルに着いた。
キーをもらい、部屋に入る。
倒れそうになる。
安心と共に絶望的空腹が襲う。
冬の旅。中世は自己鍛錬の要素もあったとか。
旅は何が起こるか分からないのが面白い。
若い頃は即席ラブにも巡り合えたけど。
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今はこんな悲惨な3拍子。
シャワー浴びて、そのまま永眠体制に驀進する。
4年前は最初の朝、カメラを落とした。
カメラ屋で半日の修理。
2年前は携帯の具合が悪く。2日携帯やで修理。
時間がないのに、余計な時間を食う。


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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-10 10:21
限定2名の食卓。
昨夜から、腸の役割を念頭に、メニュを書きなぐる。
ん?これじゃ腸は喜ばぬ。
ん?これじゃ吸収力に問題が。
これまで、口元から入る食べ物がいかに脳で美味しさを判断するか、が目的だった。
が、今後は食べて更に元気になる、を目指す事に。
目の前に女性の最先端を行く美人女医がいるだけで、楽しくなる。
4,5品を試作した。
私が大麦になり、直接、腸の内部にもぐれたら。
そして栄養分がどのように血液の中に消えていくのか、を絵で描いてみたい。
豆腐、納豆、ヒジキ、オクラ、キャベツ、ニンジン、もも肉、ヨーグルト、バナナ、グリーンピース。
味噌、日本酒、酒、バルサミコ、ゲランドの塩。トマト、アボカド、モツレラ、オリーブオイル。
使用した素材、調味料。
何も体に否定的な素材は見当たらない。
2人でああだ、こうだ、と食べ進む。食べる進行形。
理想の食卓だ。食卓は退屈しない唯一の場所である。
フランス人の名文句。
大体の方向が見えてきた気がする。
後は、メンバーの皆さんがそれを理解し、スムースに調理。
そして、仕上げのサービスへと向かう。
物事、肯定とやや否定のはざまから、正解が浮かび上がる。
まあ、一つの鍋とナイフと火があれば、何とかなる。
ベトコンのジャングル料理人を見習え。
開高健の名著、ベトナム従軍記に出てくる。
私もフランスに渡った頃に戻ろう。
あの情熱、あの向上、あの香気。



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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-08 22:01
本当の事は本人しか知らない。 
と、思うのも、実は思い違いもあり得る。
ある人曰く。
いつもはフランスで仕事していて、時々、ここに帰るらしい。
パリに支店を出出てるけど、それが本業らしい。
あいつは、ジャズや自転車や古い英国車のために働いてきたらしい。
今日は4月1日。
Poisson d‘avril.
ポアソンダブリル。と仏語では言うけど。
春の赤い魚の意味には深い意味が。
こんな日に宣言じゃないけど。
来年から再び東京でフライパンと演奏する事に決まりました。
果たして、どんな音旋律が生まれるか。
第2の人生だなんて、暗い話は想像しません。
ここから第2の旅に出よう。
まずは英国の30年来の友人宅を突撃だ。
みんなに美味い飯を作る。
奴らのまずい飯に反撃。
ということで東京ライフへ出撃です。

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# by lautrec2kagoshima | 2018-04-01 08:48

私達夫婦が経営する南仏・地中海料理のお店「LAUTREC(ロートレック)」の毎日の様子を綴ります。


by lautrec2kagoshima